明日12日(火)は低気圧や前線の影響で、東北まで雨の範囲が広がりそう。雪解けが進むため、積雪が多い地域ではなだれや落雪にご注意ください。

●12日は東北まで雨 雪解けが進む

明日12日(水)は、前線を伴った低気圧が日本海を進み、西から雨の範囲が広がるでしょう。低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、北海道や一部の標高の高い所を除き、雨になりそうです。また、低気圧が近づく午後は、次第に雨や風が強まるでしょう。

今日11日(火・建国記念の日)午前8時の積雪の深さは、青森県の酸ケ湯で445センチ、新潟県の津南で352センチ、福島県の只見で286センチ、岐阜県の白川で272センチと、いずれも平年と比べて1.5倍~2倍程度の雪が積もっています。積雪が多い所では、一時的な雨でもなだれが発生しやすくなり、屋根からの落雪にも注意が必要です。北陸は、日中よりも夜の方が気温の高い所が多く、市街地でも雪解けが進むでしょう。

●太平洋側の地域にも「なだれ注意報」

今日11日(火・建国記念の日)午前8時現在、中国地方から北海道にかけて、日本海側を中心に「なだれ注意報」が発表されています。愛媛県や岐阜県、長野県北部や群馬県北部など、太平洋側にも発表されていて、山沿いではなだれが発生しやすい状態です。

寒波の影響で、大雪に見舞われた後の雨。雪解けによって、路面がシャーベット状になることが考えられます。足元も悪くなりますので、十分ご注意ください。

●急な雪解け 注意点は?

大雪のあとの雨や気温が上がることで心配されるのが、雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

① 雪解けによって「なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士