年末年始は全国的に寒すぎる 大雪で帰省・正月の交通機関に影響のおそれ 1か月予報
気象庁が発表した1か月予報によりますと、12月28日~1月3日は、全国的に気温がかなり低くなり、極寒の年末年始になる可能性があります。さらに日本海側を中心に、降雪量がかなり多くなるため、帰省の際は、車の立往生など交通機関に影響がでるおそれもあります。十分お気をつけください。
●この先1か月 全国的に極寒&日本海側は大雪
気象庁は、12月19日、1か月予報を発表しました。
それによりますと、この先1か月は、日本付近では冬型の気圧配置が強まりやすいでしょう。さらに、全国的に寒気の影響を受けやすくなりそうです。
そのため、1か月全体(12月21日~1月20日)の平均気温は、全国的に「平年より低い」予想です。
12月21日は冬至で、「冬至、冬中、冬はじめ」という言葉があり、冬至を過ぎると、本格的に寒くなると言われています。まさに、冬至の頃から、寒さが一気に厳しくなるでしょう。
さらに、日本海側の降雪量は、北・西日本では「平年並みか多い」、東日本では「平年より多い」予想です。スキー場には恵の雪ですが、車を運転する際は、路面の凍結などに注意が必要です。また、除雪作業は、必ず2人以上で、声を掛け合って、安全を確認して行ってください。
●週別に詳しく クリスマス前は強烈寒気が南下
週ごとに詳しく見ていきます。
12月21日~27日の平均気温は、全国的に「平年並み」でしょう。
ただ、22日~24日頃は、一時的に強烈寒気が南下するため、日本海側を中心に「冬の嵐」になり、警報級の大雪になる所もありそうです。寒気が強いので、名古屋など太平洋側にも、雪雲が流れ込む可能性があります。
クリスマスイブも、日本海側ではホワイトクリスマスになりますが、太平洋側では晴れて、空気が乾燥するでしょう。特に太平洋側では、火の取り扱いに、ご注意下さい。
●年末年始は一段と寒い 大雪で帰省の交通機関に影響のおそれ
そして、年末年始は、厳しすぎる寒さと大雪に、一段と警戒が必要です。
12月28日~1月3日の平均気温は、全国的に「平年より低い」でしょう。その上、この週は、北・東・西日本日本海側を中心に、降雪量がかなり多くなる可能性があります。雪だけでなく、風も強まるため、猛吹雪で見通しが悪くなるなど「冬の嵐」のおそれもあります。
ちょうど年末年始に重なるタイミングで、帰省や旅行の予定をたてている方も大勢いらっしゃると思います。万全な寒さ対策を心がけるとともに、お出かけの際は「冬の嵐」で交通機関に影響がでることも視野に入れて、余裕をもった行動をおすすめします。
●お正月三が日を過ぎても厳しい寒さ ヒートショックに注意
そして1月4日~17日の平均気温は、全国的に「平年並みか低い」予想です。
お正月三が日が過ぎても、いつもの年より寒さが厳しいでしょう。この寒さで、ヒートショックの危険度が高まるおそれもあります。
ヒートショックを防ぐためには、脱衣所や浴室は、入浴する前に暖めておきましょう。入浴の際は、お湯の温度は41度以下、時間は10分以内を心がけてください。浴槽で体を暖めた後は、できるだけゆっくり立ち上がるようにしましょう。また、食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴は、避けてください。
この年末年始を安全に過ごすためには、寒さと大雪に備えるとともに、気象情報をこまめに確認してください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方