台風18号は、今日1日(火)の夜には「猛烈」な台風となり、発達のピークに。3日(木)から4日(金)頃に暴風域を伴って沖縄に接近するおそれ。大型で動きが遅いため、影響が広範囲に及び、長引きそう。台風から離れた西日本でも雨量が多くなるおそれがあり、最新情報の確認を。

●台風18号 3日~4日頃に沖縄接近 西日本にも影響

大型で非常に強い台風18号は、今日10月1日(火)午前6時現在、南シナ海をゆっくりした速さで西へ進んでいます。今日1日(火)午後6時には、中心気圧が 915hPa、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は 75メートルと、「猛烈な」台風に発達するでしょう。明日2日(水)は勢力を落としながら南シナ海を北上したあと、次第に進路を北東に変えて台湾付近に進む予想です。3日(木)から4日(金)頃に風速25メートル以上の暴風域を伴って、沖縄地方に接近するおそれがあります。

沖縄は台風が接近する前から局地的に大雨となっていて、このあとは風も強まるでしょう。大型の台風で動きが遅いため、影響は広範囲に及び、長引きそうです。

また、台風から離れた所でも、台風周辺や高気圧のフチをまわって暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。本州付近にのびる前線の活動が活発になり、西日本を中心に4日(金)にかけて雨量が多くなりそうです。こまめに雨雲レーダーなど、最新の情報を確認してください。

●波の高さ

【波の予想】いずれもうねりを伴う
1日(火)
沖縄本島地方 3メートル
宮古島地方  4メートル
八重山地方  5メートル

2日(水)
沖縄本島地方 3メートル
宮古島地方  5メートル
八重山地方  6メートル

3日(木)
沖縄本島地方 5メートル
宮古島地方  6メートル
八重山地方  7メートル

台風接近に伴い波はさらに高くなり、先島諸島では明日2日(水)から3日(木)にかけて大しけとなりそうです。うねりを伴った高波に警戒してください。また、台風の進路等によっては、沖縄本島地方でも3日(木)から4日(金)頃にかけて大しけとなるおそれがあります。

●風の予想

【風の予想】最大風速(最大瞬間風速)
2日(水)
宮古島地方 15メートル(25メートル)
八重山地方 20メートル(30メートル)

3日(木)
沖縄本島地方 15メートル(25メートル)
宮古島地方  23メートル(35メートル)
八重山地方  30メートル(45メートル)

先島諸島では次第に風が強まり、明日2日(水)は非常に強い風が吹く所があるでしょう。3日(木)は暴風となる所があり、与那国地方では走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹きそうです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど、暴風に厳重に警戒してください。

●台風が近づく前の対策 暴風に備えて

台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して事前に3つの点について、確認したり備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので窓ガラスが割れないよう窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士