小笠原諸島では明日29日から次第に雨や風が強まります。台風は発達しながら北上し、10月1日には暴風域を伴って関東に近づくおそれがあります。

●発達しながら北上

台風17号は今日28日午後3時現在、小笠原近海を北寄りに進んでいます。周辺海域の海面水温が高いため、台風は今後発達しながら北上する見込みです。

明後日30日には中心付近の最大風速が30メートルとなる見通しで、暴風域を伴って関東沖を通過する予想です。台風の進路によっては関東で雨や風が強まる可能性があり、今後の情報に注意が必要です。

●進路予想には幅がある

気象庁が今日28日午後3時に発表した台風情報によると、関東の一部が予報円に入っています。台風の中心が予報円の西側を通った場合、関東への最も影響が大きくなるとみられます。

ヨーロッパ中期予報センターによる複数の進路シミュレーションをみても、ほとんどのシミュレーション結果が気象庁の予報円内に収まっています。台風の中心が関東沖を通過すると予想するシミュレーション結果が大勢ですが、一部は陸地を通るコースを予想しています。

予報円内のどの位置を台風の中心が通過するかは、まだ予想に幅がある状況です。コースによって関東の天気が大きく左右されるため、今後も最新の台風情報に注意してください。

●小笠原では明日午後から荒天に

小笠原諸島では台風17号接近に伴って、明日29日の午後から次第に雨や風が強まる見込みです。海はシケて、海岸では波が高くなりそうです。

その後、台風17号は10月1日頃に関東に近づく予想です。今のところ関東で雨や風が強まるのは、沿岸の一部に限られる見込みです。ただ、台風のコースが少しでも西にずれると、関東の広い範囲で荒れた天気となるおそれがあります。

また、陸地の天候に影響が少ない場合でも、海岸では波が高くなるため注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士