東海地方は、今日2日も、あちらこちらで雨雲が発達しています。台風10号の影響で、記録的な大雨になった所では地盤が緩んでいます。少しの雨でも土砂災害に厳重に警戒してください。

●台風10号の影響で8月は記録的な大雨 静岡県で観測史上最多が続出

台風10号の記録的な大雨により、8月1か月分の月降水量は、静岡県の7地点で観測史上最多の雨量を更新しました。

【30観測地点のうち7地点】
静岡市、浜松市、天竜(浜松市天竜区)、三ケ日(浜松市浜名区)、掛川市、磐田市、静岡空港

【2024年8月の月降水量】
静岡市 1071.0ミリ
浜松市 871.5ミリ

●前線が本州を南下 明日3日にかけても大気不安定

今日2日、台風10号から変わった熱帯低気圧は、天気図には解析されなくなりました。ただ、日本海にに延びる前線に向かって、暖かく湿った空気の流れ込みは続く見込みです。明日3日は、日本海の前線が本州を南下した後、関東の南に停滞するでしょう。また、上空に寒気が入るため、大気の安定度は悪くなりそうです。

●予想される1時間降水量

東海地方では、明日3日にかけて大気の不安定な状態が続き、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。予想される1時間雨量は多い所で今日2日は40ミリ、明日3日は20ミリ~50ミリの予想です。これまでの記録的な大雨により、地面には大量の雨水が浸み込み、地盤はかなり緩んでいます。土砂災害の危険度が高くなっている地域があり、少しの雨でも災害が発生する恐れがあります。厳重な警戒を続けてください。

●週間天気 残暑厳しく猛暑日予想も

4日(水)以降は、湿った空気の影響が弱まるため、雨の範囲は狭まりそうです。週後半は、高気圧圏内で広く晴れるでしょう。ただ、天気が回復した後も、しばらくは急な斜面や崖など、危険な場所には近づかないようにしてください。名古屋や岐阜など、最高気温が35℃近くまで上がる日もあり、厳しい暑さが戻ってきそうです。
なお、新たな台風が発生する可能性があり、今後の台風情報には引き続き注意してください。
8日(日)や9日(月)に傘マークがついていますが、今のところ長い時間降り続くような雨にはならない見込みです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士