台風10号 2日~3日頃に東北地方に接近 雨や風が強まる恐れ 最新の情報に注意
台風10号は、9月2日(月)~3日(火)頃に勢力を弱めながら東北地方に接近するでしょう。雨や風が強まる恐れがありますが、台風の予報円が大きく、コースや速度の予想は依然として幅が大きくなっています。台風が東北地方に近づくタイミングや影響については、最新の情報をご確認ください。
●【前半】台風10号 2日~3日頃に東北地方に接近 雨や風が強まる恐れ
台風10号の間接的な影響で、東北地方では9月3日(火)頃にかけて雨が降りやすく、雷を伴う所があるでしょう。台風が接近する前の31日(土)頃にかけても、台風や高気圧のふちを回るようにして暖かく湿った空気が流れ込むため、特に太平洋側では局地的に1時間に30mmを超えるバケツをひっくり返したような激しい雨が降る恐れがあり、雨雲が予想以上に発達した場合は、警報級の大雨となる可能性があります。また、9月1日(日)以降も台風の進路次第で大雨の可能性があります。
岩手県ではこれまでの大雨の影響で地盤の緩んでいる所があり、少しの大雨でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあります。雨が弱まっても、斜面など危険な場所には近づかないようにしてください。
【警報級の大雨となる可能性がある時間帯(気象庁29日11時発表の早期注意情報)】
・青森県(三八上北) 今日29日~明日30日(金)午前6時
・岩手県 今日29日~31日(土)
・宮城県、福島県(中通り・浜通り) 明日30日(金)午前6時~31日(土)
・福島県(会津) 31日(土)
明日30日(金)以降は、太平洋側では南よりの風が海上を中心に強まり、波が高くなる予想です。台風10号は、9月2日(月)~3日(火)頃に勢力を弱めながら東北地方に接近するでしょう。雨や風が強まる恐れがありますが、台風の予報円が大きく、コースや速度の予想は依然として幅が大きくなっています。台風が東北地方に近づくタイミングや影響については、最新の情報をご確認ください。
9月4日(水)は移動性高気圧に覆われて、東北北部を中心に晴れるでしょう。9月5日(木)は広く晴れて、東北南部でも晴れ間が期待できそうです。
最高気温は平年を上回る日が多く、厳しい残暑が続くでしょう。9月1日(日)が暑さのピークで、秋田と山形では34℃と猛暑日一歩手前の予想です。熱中症対策を心がけてください。
●【後半】厳しい残暑は徐々におさまる 朝晩は秋の気配
9月6日(金)から7日(土)は広い範囲で晴れますが、午後はにわか雨の所があるでしょう。最高気温が30℃以上の真夏日の所が多く、残暑が厳しくなりそうです。
9月8日(日)以降は30℃を下回る所が多く、厳しい残暑は徐々におさまる予想です。最低気温は東北北部を中心に20℃を下回り、朝晩は秋の気配が増してくるでしょう。内陸ほど冷えますので、寝冷えに注意してください。
●台風10号接近 大雨に備えて
台風10号や秋雨前線による大雨が心配されますが、事前に備えておくポイントは、次の3つです。
① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。