今日22日午前3時、台風10号が発生。暴風域を伴い、発達しながら北上へ。26日(月)には日本の南で「強い」勢力となり、27日(火)午前9時には「強い」勢力を維持したまま、西日本から東日本の南の海上へ進む見込みです。来週初めに西日本、東日本に接近、上陸の恐れがあります。

●8月に6つ目の台風 台風10号が発生

今日22日午前3時、マリアナ諸島で台風10号が発生しました。

今年1月から台風の発生は5月に2つ、その後、7月に2つと先月までの発生は遅めのペースでしたが、この8月は日本の南海上で続々と台風が発生し、これで今月6つ目の台風となりました。

現在、日本近海の海面水温は東北南部から九州、沖縄の近海まで台風が発生しやすい27℃以上の海域が広がっています。中でも台風10号の進路に当たる東海から九州の南海上は、海面水温が平年より1℃から2℃高く、29℃から30℃となっています。

●台風10号は「強い」勢力に発達へ 週初め 西・東日本を直撃の恐れ

台風10号は、今後、海水温の高い領域を通過するため、暴風域を伴い、発達しながら北上する見込みです。
26日(月)には日本の南で「強い」勢力となり、27日(火)午前9時には「強い」勢力を維持したまま、西日本から東日本の南の海上へ進む見込みです。

週明けは、西日本や東日本に接近し、上陸する恐れがあります。
台風進路や台風の発達度合いにはまだ幅がありますが、来週初めは台風10号の接近や上陸により、西日本や東日本で大雨や暴風など荒天となる恐れがあります。今後の動向に注意して、早めの備えを行ってください。

●台風接近前から大気不安定 雷雨続く所も

今日22日も午前中から東京都心でも雷雨になるなど、大気の不安定な状況が続いています。積乱雲が急発達し、雷雨の発生しやすい状況はしばらくは解消されにくいでしょう。

今日22日、低気圧が前線を伴いながら、北海道に近づく見込みです。その前線はしばらく日本海に停滞するでしょう。台風10号が北上することによって、一段と暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。台風接近前から、台風から離れた場所でも大雨となったり、雷雨となったりする可能性があります。しばらくはこまめに雨雲レーダーをご確認ください。周囲に発達した雨雲が見られる際には、局地的な大雨や落雷、竜巻などの突風が吹く恐れがあります。安全第一でお過ごしください。

●ゲリラ豪雨の前兆

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
①「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士