今日14日正午現在、宮城県仙台市など太平洋側を中心に活発な雨雲が湧き、場所によっては道路が冠水するほどの降り方になっています。午後も大気の不安定な状態が続き、局地的な大雨による土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。明日15日(木)には海から台風7号の影響が出始めて、進路によっては16日(金)・17日(土)は大雨や暴風の恐れがあります。台風への備えは早めになさって下さい。

●仙台市街地で土砂降りの雨 午後も局地的な大雨に警戒

今日14日(水)は、太平洋側を中心に局地的に活発な雨雲が湧いています。仙台市では午後0時40分までの1時間に27.5ミリの土砂降りの雨が降りました。東北地方は午後も大気の状態が不安定で、場所によっては滝のような非常に激しい雨が降るでしょう。いま穏やかな所でも、天気が急変する恐れがあります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や突風、ひょうに注意してください。

[雨の予想]
14日に予想される1時間降水量は多い所で、
東北日本海側 50ミリ
東北太平洋側 50ミリ
14日午前6時から15日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北日本海側 80ミリ
東北太平洋側 80ミリ

●天気急変の前兆とは

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。

●台風7号 16日・17日は太平洋側中心に大荒れの恐れ

この先は台風7号の影響も心配されます。最新の予想では、台風7号は16日(金)には「強い」勢力を維持したまま東日本に接近し、暴風域を伴って17日(土)頃に東北地方に最も接近する恐れがあります。
まだ予報には幅がありますが、予報円の西側を通るほど、東北でも太平洋側を中心に大荒れとなる恐れがあります。先日、岩手県を中心に大雨をもたらした台風5号よりも発達する予想で、接近前から影響が出始めるでしょう。太平洋側の海はあさってからうねりを伴い、波が2.5メートルと高くなる予想です。雨も16日(金)から強まり始め、台風に近い福島県を中心に大雨の恐れがあります。
ハザードマップや備蓄品の確認など、台風への備えはあすまでに行ってください。また、お盆のUターン時期の交通機関にも大きな影響が出る可能性があります。今後も最新の情報をこまめにご確認ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士