台風5号から変わった熱帯低気圧の影響により、北海道付近では明日14日にかけて暖かく湿った空気が流れ込み、道南方面を中心に雨の降りやすい状態が続く見込みです。明日正午までの予想24時間雨量は、多い所で100ミリを超える見込みです。

●低気圧接近により、道南方面を中心に大雨

東北地方を通過した台風5号は、今日(13日)未明に熱帯低気圧に変わりました。昨日(12日)は、台風からの暖かく湿った空気が流れ込み、北海道でも太平洋側を中心に雨となり、昨日一日の降水量は、胆振地方伊達市大滝で53ミリ、渡島地方函館市川汲で52ミリなど、局地的に降水量が多くなった所がありました。その後も雨の降りやすい状態が続き、今日午後1時までの24時間降水量は、石狩地方支笏湖畔で105.0ミリ、伊達市大滝で99.5ミリとなりました。

台風から変わった熱帯低気圧は渡島半島の西海上付近で動きが遅くなっており、今夜にかけて同じような所に停滞する見込みです。そのため、道南方面を中心に雨が続く見込みです。明日正午までの24時間降水量は、道南方面の多い所で100ミリを超えるでしょう。

このような大雨の際には、土砂災害や河川の増水等に注意が必要になります。特に危険な場所としては、河川・用水路、アンダーパス、斜面やがけなどが挙げられます。また、土砂災害の前兆として、斜面のひび割れ、異様なにおい・音、濁った水が噴き出すなどがあります。このような状態を見つけた場合には、すぐにその場から離れてください。

●明日(14日)以降も雲が広がりやすく、数日周期で雨

台風5号から変わった熱帯低気圧や、台風6号から変わる熱帯低気圧などの影響を受け、14日は雨の所が多くなりますが、その後も湿った気流や気圧の谷の影響を受けやすい日が続くため、北海道内では全般に雲が広がりやすく、数日周期で雨が降りやすくなる見込みです。局地的に大雨となる恐れもあるため、最新の情報に留意して下さい。場合によっては、台風や台風から変わった低気圧が勢力を保ったまま北海道付近に接近する可能性もあります。

なお、最高気温、最低気温ともに全般に平年より高く、また、湿度も高い日が多くなるため、日中だけではなく夜間でも熱中症に注意して下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士