日向灘で地震相次ぐ 「南海トラフ地震臨時情報」発表 大規模地震への備えを
昨日8日に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。その後も日向灘で地震が相次いでいます。気象庁は昨夜(8日)、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。今のうちに大規模地震への備えをしておくようにしてください。
●日向灘で地震相次ぐ
昨日8日午後4時43分頃に、宮崎県東部沖合の海域、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。その後も昨夜(8日)から今朝(9日)にかけても日向灘を震源とする地震が相次いでおり、昨夜(8日)から今朝(9日)午前9時までに震度1以上は13回発生、うち、震度2以上は4回発生、震度3以上は1回で今朝(9日)午前4時23分に発生しました。
●気象庁 「南海トラフ地震臨時情報」発表
昨日9日に発生したマグニチュード7.1の地震をうけて、気象庁は、昨日8日19時15分に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。
南海トラフ地震の想定震源域では、新たな⼤規模地震の発⽣可能性が平常時と⽐べて相対的に⾼まっていると考えられ、今後、もし⼤規模地震が発⽣すると、強い揺れや⾼い津波が発生すると考えられます。
●地震発生直後ほど続けて地震発生する可能性が高い
過去これまでに、地震発生直後ほど、続けて地震が発生する事例が多くなっています。続けて地震が発生する可能性は、先に発生した地震が起こった直後ほど高く、時間を経るにつれて低くなっていきますが、ゼロになるわけではありません。
南海トラフ地震には多様性があり、大規模地震が発生した場合の震源域は、今回の地震の周辺だけにとどまる場合もあれば、南海トラフ全域に及ぶ場合も考えられます。
万が一、最大規模の地震が発生した場合、関東地方から九州地方にかけての広い範囲で強い揺れが、また、関東地方から沖縄地方にかけての太平洋沿岸で高い津波が想定されています。今後の政府や自治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応を取るようにしてください。
●地震から命を守るための日頃の備え
地震は突然襲ってきます。いつ揺れに見舞われても身を守ることができるように、日頃から以下のポイントを確認し、備えましょう。
① 非常時の水・食料の備蓄、非常持ち出し品を準備しておいてください。備蓄には使った分だけ買い足していく「ローリングストック」をぜひ活用してください。
② 家具の固定をしましょう。万が一、倒れてきた場合でも通路をふさがないような配置にしておくと安心です。また、ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど、日頃から家の中の安全対策を徹底しましょう。
③ 地震が発生したときの連絡手段や集合場所について、あらかじめ家庭で話し合っておきましょう。
④ 普段通る道に危険な場所や物がないか確認しておきましょう。また、地盤の弱い場所や地震によって地盤の緩んだ場所は、雨などによって土砂災害が発生することがあります。前もって周囲の状況を確認しておいてください。