今日27日(土)も関東地方は、東京都心など所々で最高気温35℃以上の猛暑日に。気温が上がった午後は、大気の状態が不安定。北部や西部の山沿いで雨雲や雷雲が発達。この雨雲や雷雲が、次第に都市部にも流れ込むおそれがります。今夜はじめにかけて、東京都心でも急な激しい雨や落雷、突風に注意が必要です。

●関東 天気急変に注意

今日27日(土)も関東地方は、強い日差しが照り付け、15時までの最高気温は東京都心で35.6℃など所々で猛暑日となりました。気温が上がった午後は、大気の状態が不安定。北部や西部の山沿いで雨雲や雷雲が発達しています。

1時間雨量は、東京都奥多摩町(小河内)で15ミリ(~14:50)、茨城県常陸太田市徳田でも15ミリ(~15:00)と、ザーザー降りの雨となっていて、発雷も観測しています。

山沿いで湧いた雨雲や雷雲が、このあと次第に都市部にも流れ込むおそれがあります。今夜はじめにかけて、東京都心でも急な激しい雨や落雷、突風に注意が必要です。

●天気急変のサイン

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。

●ゲリラ豪雨に遭遇したら

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。

① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士