今日8日(月)の夜は、広い範囲で国際宇宙ステーション(ISS)/「きぼう」を見られるチャンスです。時刻や観測のポイント、今夜の天気をまとめました。

●国際宇宙ステーション「きぼう」が見える条件

国際宇宙ステーション(ISS)とは地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はそのうちの日本実験棟です。ISSはサッカー場くらいの大きさです。

ISSは自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝いています。地上からISSを見るための条件は、①晴れていること②自分の上空をISSが通過すること③地上は夜でISSがいる上空が昼であること。ISSは上空400kmにあることから、夕方に地上で日が落ちてからもしばらく太陽に照らされています。地上からはこの光の反射を追うことで、観測をすることができます。

条件次第では肉眼でも見ることができ、スマートフォンでも撮影可能です。

●今夜の各地の天気

トップの図は、今日8日(月)の「国際宇宙ステーション(ISS)きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。20時36分頃から観察のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは6分程度です。

通過予想時刻の3分くらい前から、出現が予想される方角の空を、なるべく視野を広くして探すことがコツです。明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もオススメです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。

今夜は、日本海側や東北の太平洋側では曇りや雨の所が多く、観察にはあいにくの空模様となるでしょう。一方、沖縄や九州南部、四国や近畿の太平洋側、東海、関東甲信などは広く観察のチャンスとなりそうです。

晴れている地域の方々は、空を見上げて「きぼう」を探してみてはいかがでしょうか。

情報提供元: tenki.jp日直予報士