今日5日(金)は最高気温が40℃に迫る所もありましたが、土日は更に災害級の暑さに警戒が必要です。特に、7日(日)は今年初の40℃超えになるおそれ。熱中症に厳重警戒が必要です。来週は梅雨前線が再び本州付近に南下し、梅雨空が戻る見込みです。日本海側を中心に大雨のおそれ。猛暑と大雨が隣り合わせとなりそうです。

●土日も災害級の暑さに厳重警戒 七夕に40℃超えか

今日5日(金)は、三重県松阪市飯南(粥見)で39.7℃と、今年全国の最高気温を観測しました。猛暑日地点は162地点と、昨日(64地点)の2倍以上に増え、東京都心35.5℃(今年最高)や、熊谷36.4℃、名古屋37.3℃(今年最高)などで2日連続の猛暑日。宮崎は35.6℃と、4日連続の猛暑日となりました(17時までの速報値)。

今週末も、災害級の暑さに警戒が必要です。特に、7日(日)七夕は関東甲信を中心に上空1500メートルで24℃以上と、晴れれば地上では40℃以上になる猛烈な暖気が流れ込む見込みです。前橋など内陸で40℃以上の酷暑日となるおそれがあり、猛暑日地点は150地点を超える予想です。湿度も高いため、熱中症の重症化リスク大です。

原則、運動は中止。ためらわずにエアコンを使用し、「休息・冷却・水分補給」をこまめに行いましょう。暑さに気が付きにくい高齢者や子供への声掛けもお願いします。また、九州~関東にかけては、夜間の気温が25℃以上の熱帯夜となりそうです。エアコンは朝までつけたままにする、枕元に水を置くなど、日中だけでなく夜間の熱中症にも注意が必要です。

※「酷暑日」とは日最高気温が40℃以上になった日のことを言います。気象庁で定義されているのは最高気温が35℃以上の「猛暑日」までですが、近年の猛暑改め「酷暑」を鑑みて、より効果的に暑さへの注意喚起を行えるようにと、2022年夏に日本気象協会が命名した言葉です。

●北陸・東北を中心に警報級の大雨

北陸や東北は前線や低気圧の影響で、曇りや雨の日が多いでしょう。今夜(5日)~明日6日(土)にかけては、北陸と東北の日本海側では1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、大雨になる所がありそうです。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒してください。8日(月)も雨脚が強まり、警報級の大雨になる可能性があります。

関東も明日6日(土)にかけて、気温が上がる午後は大気の状態が不安定となります。北部の山沿いを中心に、急な雨や雷雨にご注意下さい。

北海道は、10日(水)にかけて断続的に雨が降るでしょう。

●来週 梅雨空戻る 日本海側を中心に大雨のおそれ

来週は、梅雨前線が再び本州付近に南下し停滞するため、九州~関東でも再び梅雨空が戻り、日本海側を中心に大雨のおそれがあります。

最高気温35℃以上の猛烈な暑さは収まりますが、湿度が高く不快な蒸し暑さが続くでしょう。

7月は梅雨の最盛期~末期に入るため、大雨と猛暑が隣り合わせ。最新の情報をこまめに確認し、熱中症や大雨に備えましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士