6月30日(日)頃から、警報級の大雨エリアが太平洋側から日本海側に移ります。西日本~東北の日本海側を中心に警報級の大雨となる恐れがあります。一方、太平洋側では蒸し暑さのレベルアップ。湿度が高いため、熱中症や食品の管理に注意が必要です。

●九州~関東 明日29日(土)にかけて断続的に雨

今日28日(金)は、活発な梅雨前線の影響で西日本・東日本は広く雨が降り、静岡県では線状降水帯が発生。一時、東海道新幹線にも影響が出ました。

明日29日(土)朝にかけて、九州~関東では局地的に非常に激しい雨が降り、更に雨量が増える見込みです。鹿児島県では、すでに平年の6月ひと月分の雨量を超えている所があり、鹿児島県指宿市では850ミリ(6月1日~27日)を超え、6月平年の約1.5倍の雨量となっています。今後は少しの雨でも土砂災害などに警戒が必要です。

明日6月29日(土)日中は、いったん雨は小康状態となりますが、大陸からは次の前線や低気圧が近づくため、九州や中国・四国では再び雨となるでしょう。東日本や北日本は晴れますが、関東では、にわか雨にご注意下さい。

●6月30日(日)から日本海側中心に警報級大雨の恐れ

30日(日)~7月3日(水)頃にかけて、梅雨前線は日本海から北日本付近に延びるでしょう。このため、警報級大雨エリアは、太平洋側から日本海側へと移ります。

九州から東北の日本海側を中心に活発な雨雲が次々とかかり、災害級の大雨となる恐れがあります。雨が降り続くため、新潟県など総雨量が平年の7月ひと月の雨量に匹敵する大雨が予想されています。前線や低気圧の動きにより、大雨エリアが変わるため、最新の気象情報をこまめに確認しましょう。

●太平洋側 蒸し暑さのレベルアップ

一方で、梅雨前線の南側に入る太平洋側を中心に、むし暑さのレベルが上がります。曇りや雨でも、最高気温30℃以上の真夏日続出、35℃以上の猛暑日に迫る所もあるでしょう。7月3日(水)頃は太平洋高気圧に覆われて、九州~関東は晴れてうだるような暑さになりそうです。熱中症リスク大、食品の管理にも注意が必要です。

7月4日(木)以降は太平洋側も梅雨空が戻りそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士