この先は、大雨と熱中症に警戒が必要です。24日(月)頃にかけて梅雨前線の活動が活発化し、九州から東北で大雨の恐れがあります。広く真夏日(最高気温30℃以上)で、湿度も高く、不快な蒸し暑さになるでしょう。寝苦しい夜も増えてきそうです。

●梅雨入り早々 大雨の恐れ

21日(金)に近畿、東海、関東甲信地方が梅雨入りしました。この先、本州付近に梅雨前線が停滞しやすく、梅雨入り早々、大雨となる恐れがあります。また、中国地方や北陸、東北も続々と梅雨入りとなりそうです。

梅雨前線の活動が活発化し、九州から近畿は22日(土)から24日(月)にかけて、東海や北陸、関東甲信や東北では23日(日)から24日(月)にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。特に、九州から北陸では警報級の大雨となる恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

25日(火)も広く梅雨空となるでしょう。26日(水)と27日(木)は本州付近では晴れ間が広がりますが、28日(金)からまた雨エリアが広がりそうです。

梅雨明けしている沖縄は連日、夏空が広がるでしょう。

●広く梅雨空が続く 不快な蒸し暑さ

30日(日)以降も九州から東北は雲が多く、たびたび雨が降るでしょう。広く梅雨空となりそうです。梅雨のない北海道もすっきりない天気となる見込みです。沖縄は、にわか雨はあるものの、夏空が広がる日が多いでしょう。

最高気温は、東北や関東から西では30℃以上の真夏日の日が多くなりそうです。名古屋市では35℃に迫る暑さの日もあるでしょう。湿度も高く、不快な蒸し暑さとなりそうです。気温に加えて、湿度も上がると、熱中症リスクがいっそう高まります。熱中症に警戒してください。

関東以西では熱帯夜(夜間の気温が25℃以上)になる日も増えてきそうです。夜間の熱中症にも注意が必要です。寝る前にコップ一杯の水を飲むとよいでしょう。

●熱中症を引き起こす条件

熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。

1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。

2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。

3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。

●熱中症予防のポイント

熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。

① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士