昨日20日から今朝(21日)にかけては、本州の山を中心に積雪が一気に増えました。群馬県草津町では3月としては記録的な大雪に。西日本でも雪の積もった所があり、今朝は高知県の国見山で初冠雪を観測しました。

●本州の山で積雪増 平地で積雪も

昨日20日から今朝(21日)にかけて、日本付近にはこの時期としては強い寒気が流れ込みました。

日本海側を中心に雪が降り、本州の山を中心に短い時間に雪が降り積もりました。群馬県草津町では午前4時までの12時間降雪量が40センチと、3月としては記録的な大雪に。午前9時には積雪が94センチとなっています。

そのほか午前9時現在の積雪は、新潟県津南町で113センチ、群馬県みなかみ町の藤原で100センチ、長野県の野沢温泉で87センチ、長野市で6センチ、福井県大野市の九頭竜で24センチなどとなっています。

●西日本でも積雪 国見山で初冠雪

近畿北部や山陰など西日本でも雪の積もった所があり、今朝は高知県の国見山で初冠雪を観測しました。
午前9時現在の積雪は、滋賀県彦根市2センチ、京都府の兎和野高原11センチ、広島県北広島町の八幡で20センチなどとなっています。

●明日の朝にかけて積雪や路面凍結に注意

雪のピークは過ぎているものの、寒気の流れ込みが続くため、今夜にかけても本州の日本海側を中心に所々で雪が降るでしょう。山間部ではさらに積雪が増える所があり、なだれや屋根からの落雪などに注意が必要です。

また、今夜から明日の朝にかけては冷え込みが強まりそうです。雪がとけた所も路面が凍結するおそれがあります。車の運転は十分にご注意ください。

●路面の凍結 特に注意すべき所は

雪や雨が降って濡れた路面は、気温が下がると、凍結してしまいます。中でも、路面の凍結に注意が必要なのは、次の4か所です。

(1)橋や歩道橋の上は、地面の熱が伝わりにくく、風通しが良いので、凍結しやすくなります。特に、ふぶいている時は、他の所よりも風が強く、視界が悪いうえに、凍結しやすいので、かなり危険です。
(2)トンネルの中と外では、路面状態が大きく違うことがあります。トンネルの出入り口では路面の凍結により、急にハンドルを取られないよう、十分、スピードを落として運転しましょう。
(3)交差点やカーブも、近づく前に、十分にスピードを落とすことが大切です。ハンドルを切ったまま、ブレーキを踏むと、とても滑りやすくなります。また、加速する時も、交差点やカーブを曲がり切ってから、アクセルを踏みましょう。
(4)日陰は、いったん路面が凍結すると、完全にとけるまでに時間がかかります。建物の北側など、日陰になりやすい道を通る際は、十分にお気をつけください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士