西から雨雲が接近しています。九州は午後は次第に雨の範囲が広がり、中国、四国も夜は所々で雨が降るでしょう。明日15日は東日本や北日本にも雨の範囲が広がり、荒れた天気に警戒が必要です。南風が強まり「春一番」が吹く可能性も。気温が乱高下するため寒暖差にも要注意。

●西から雨雲接近中

今日14日、日本付近は南から大きな高気圧に覆われています。高気圧の中心が東に移るとともに、高気圧のふちにあたる九州や沖縄付近は南から湿った暖かな空気が流れ込んでいます。

まだ雨雲は東シナ海が中心ですが、九州には雨雲が迫っています。
今日14日、九州は午後から次第に雨の範囲が広がり、中国、四国も夜は所々で雨が降るでしょう。

●明日15日「春の嵐」に要注意

明日15日は、日本海に前線がのび、前線上の低気圧が東北付近を通過するでしょう。
前線や低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んで、前線付近では活発な雨雲がかかりやすくなりそうです。

明日15日は、九州や中国、四国は雨が降ったりやんだりで、午前中から局地的に雨や風が強まる見込みです。近畿や東海、関東も日中は雨や風の強まる所があるでしょう。南風が強まり、「春一番」が吹く可能性もあります。北陸は午後から、東北は朝から雨が降り、夜は横殴りの雨になる所があるでしょう。大気の状態も不安定で、落雷や竜巻などの突風など、荒れた天気に注意、警戒が必要です。北海道も午後から湿った雪が降り、日本海側は吹雪になる所もありそうです。

●明日は南風強まり関東など「春一番」か 明後日は気温急降下

明日15日は南風が強まり、関東など「春一番」が吹く可能性があります。「風に向かって歩きにくい」レベルの風の強さになる所もありそうですので、外出の際は十分ご注意ください。

そもそも、春一番が発表されるようになったのは、船舶の遭難事故が由来であると言われています。大昔になりますが1859年3月17日、現在の長崎県壱岐市(郷ノ浦)で、強風にあおられて船が転覆し、53人の漁師が亡くなるという事故がありました。これを理由に、春一番は、急発達する低気圧がもたらす強い南風を、防災上の注意を促す情報の1つとして、言い伝えられたという説があります。

暖かな南風による気温の上昇によって、融雪が一気に進む可能性もあるため、雪山の急斜面には近づかないでください。また、花粉も一気に大量飛散することになりそうです。

そして、明日15日は「南寄りの風」ですが、低気圧が東へ進むにつれて、風向きは「北寄りの風」に変わり、風向きの変化に伴って、「気温が急上昇」した後、「急降下」しそうです。気温が乱高下するため、寒暖差にも注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士