厚生労働省が発表している「インフルエンザの発生状況」によると、最新のインフルエンザ報告数(12月25日~31日)は「104,612」でした。先週より減少したものの、7週連続で10万人を超える多い状況が継続中。大学入学共通テストの初日13日(土)は寒気が南下。体調管理に注意。

●インフルエンザ報告数

厚生労働省が今日1月10日に発表した「インフルエンザの発生状況」によりますと、52週(令和5年12月25日~12月31日)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「104,612」でした。51週(令和5年12月18日~12月24日)の「114,126」に比べて9514人減少したものの、47週(令和5年11月20日~令和5年11月26日)から7週連続で10万人を超え、依然として多い状況が続いています。

なお、昨年同時期の総数は「9,768」でしたので、今年は昨年の約10.7倍となっています。

●周期的に寒気南下 寒暖差大きく

この先は、日本付近には周期的に寒気が流れ込むでしょう。北陸から北の日本海側を中心に、雪や雨の降りやすい天気が続く見込みです。

13日(土)と14日(日)は、大学入学共通テストが開催されます。
13日(土)は日本付近は冬型の気圧配置となり、上空には寒気が流れ込むでしょう。日本海側は広く雪で、ふぶく所もある見込みです。
太平洋側は晴れても、風が身に沁みる寒さとなるでしょう。全国的に寒さが厳しくなるため、万全な防寒対策が必要です。14日(日)は広く晴れて、寒さが和らぐ見込みです。試験会場では、風邪やインフルエンザ対策にマスクを忘れずにお持ちください。

15日(月)から再び強い冬型の気圧配置となり、日本海側は雪や風が強まりそうです。
太平洋側は気温が上がらず、乾燥した冬晴れとなるでしょう。室内でも加湿器を使用するなど、インフルエンザ予防を心がけてください。

●空気が乾燥 インフルエンザに注意

湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。

①外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。
②外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。
③室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。
④栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。

それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士