12月の天候まとめ 東日本で気温かなり高い 気温の変動は大きく 大雪の所も
気象庁によると、12月の天候は、全国的に気温の変動が大きく、寒気が流れ込んだ時期には大雪となった所がありました。月平均としては寒気の影響が弱かったため、東日本では月平均気温がかなり高くなりました。降水量は、東日本日本海側と沖縄・奄美で多くなりました。
●12月の天候の特徴
気象庁は今日1月4日、12月の天候のまとめを発表しました。
12月の天候の特徴は以下の通りでした。
○全国的に気温の変動が大きく、寒気が流れ込んだ時期には大雪となった所がありました。
月平均としては寒気の影響が弱かったため、東日本では月平均気温がかなり高くなりました。また、上旬後半から中旬前半にかけて寒気の流れ込みが顕著に弱かった一方、中旬後半から下旬前半にかけては強い寒気が流れ込んだため、全国的に気温の変動が大きくなりました。寒気が流れ込んだ時期には、北・東・西日本日本海側で大雪となった所がありました。
北海道の留萌市幌糠(ほろぬか)では、12月18日午前9時までの24時間降雪量が76センチに達するなど、昨シーズンまでの最多記録を更新する記録的な大雪となりました。また、石川県輪島市では12月22日に最深積雪60センチを記録し、月最深積雪の12月1位を更新しました。
○降水量は、東日本日本海側と沖縄・奄美で多く、北・東日本太平洋側と北・西日本日本海側では少なくなりました。
降水量は、中旬から下旬にかけて低気圧と冬型の気圧配置の影響を受けやすかった東日本日本海側と、上旬と下旬に低気圧の影響を受けやすかった沖縄・奄美で多くなりました。一方、低気圧の影響が弱かった北・東日本太平洋側と、冬型の気圧配置の影響が弱かった北・西日本日本海側では少なくなりました。
○日照時間は、東・西日本太平洋側で多く、沖縄・奄美では少なくなりました。
日照時間は、冬型の気圧配置や高気圧の影響で晴れた日が多かった東・西日本太平洋側で多くなりました。一方、低気圧や寒気の影響を受けやすかった沖縄・奄美では少なくなりました。
●気温・降水量・日照時間 記録を更新した所も
(1)平均気温
東日本でかなり高く、北・西日本と沖縄・奄美では平年並でした。横浜(神奈川県)では月平均気温の高い方からの1位を更新し、千葉(千葉県)では月平均気温の高い方からの1位タイを記録しました。
(2)降水量
東日本日本海側と沖縄・奄美で多くなりました。一方、北・東日本太平洋側と北・西日本日本海側で少なくなりました。西日本太平洋側では平年並でした。
(3)日照時間
東・西日本太平洋側で多くなりました。上野(三重県)、奈良(奈良県)等 4 地点では月間日照時間の多い方からの1位を更新しました。一方、沖縄・奄美で少なくなりました。北・東・西日本日本海側と北日本太平洋側では平年並でした。
(4)降雪・積雪
降雪の深さの月合計は、東日本日本海側で多くなりました。一方、東・西日本太平洋側でかなり少なく、北日本日本海側と北日本太平洋側で少なくなりました。西日本日本海側では平年並でした。
月最深積雪は、東日本日本海側を中心にかなり多い地点がありました。輪島(石川県)では月最深積雪大きい方からの1位を更新しました。一方、北・東日本太平洋側を中心にかなり少ない地点もみられました。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方