24日は冬型の気圧配置は緩み、17日頃から断続的に強い寒気が流れ込んだ寒波は終息してきました。ただ、気象庁は、28日頃からを対象に、この時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性があるとして、今度は高温に関する早期天候情報を発表しています。短期間で真逆のことが起こる可能性が高く、積雪の多い所では雪崩や屋根からの落雪、土砂災害に十分注意して下さい。また、寒暖の差が大きくなりますので体調管理にも十分注意して下さい。

●寒波の影響 北陸西部で相次いで「顕著な大雪に関する気象情報」の発表

今回の寒波での最深積雪は、福井で38センチ、金沢で39センチ、富山で47センチ、新潟で42センチを観測、平地でもまとまった降雪となりました。また、22日には北陸西部の福井・石川・富山の3県で「顕著な大雪に関する気象情報」が相次いで発表され、輪島では48時間の降雪量が60センチと観測史上1位を更新する短時間の大雪となりました。

各方面で自動車の事故や交通のダイヤの乱れがあった他、湿った重い雪による倒木に起因する停電も発生、影響は各方面で甚大となりました。

●28日頃から著しい高温 最高気温は15度前後にも 季節外れの暖かさ

この先も極端な天気は続きそうです。28日頃からは10年に1度程度しか起きないような著しい高温が予想されるとして、気象庁は、高温に関する早期天候情報を発表しています。

2週間天気予報の気温に着目すると、28日頃からは、最高気温は北陸西部で15度前後になる日もあり、季節外れの暖かさとなる日が1週間程度続く予想となっています。

●北極圏は寒気の蓄積期に その後は再び放出期も 短期的な大雪への備えを

本州付近に寒気が南下しにくく、暖かい空気が流れ込む期間は、別の見方をすれば、北極圏では寒気の蓄積期に相当します。その後は、再び寒気の放出期となり、本州付近に強い寒気が南下してくることが想定されます。

現時点でいつから再び寒気の放出期となるかは予想できませんが、特に仕事始めとなる4日頃からは、再び強い寒気が南下する可能性もあるものとして、特に、停電時でも暖をとれるような暖房器具や数日分の水や食料などを準備するようにしておきましょう。再び強い寒気が南下して、水の凍結による水道管の破裂などがおこると断水となる可能性もありますので注意して下さい。

●年末年始 スキー場など雪のレジャーは雪崩に注意

年末から年始にかけて、スキー場のある標高の高い所や積雪の多い地域でも雨が降りやすくり、雪解けが進むこともありそうです。融雪が進むと、地中の水分が多くなり、雪崩やがけ崩れ、地滑りなどの土砂災害の危険性が高まる所が出てきますので注意が必要です。この他、寒暖の差も大きくなりますので、体調管理にも十分注意して下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士