中国地方はクリスマス前にかけて、低温と大雪に警戒が必要です。急な厳しい寒さ、積雪や路面の凍結に注意し、農作物の管理や水道管の凍結にも注意が必要です。その後は著しい低温はおさまり、年末年始は寒さが和らぐ見込みです。

●クリスマス前にかけて低温と大雪に警戒が必要

昨日14日(木)、気象庁より「低温と大雪に関する早期天候情報」が発表されました。これは、10年に1度程度しか起きないような著しい低温や大雪となる可能性が、いつもより高まっているときに発表される情報です。
中国地方は、12月20日頃からの約5日間、かなりの低温で、山陰を中心に降雪量がかなり多くなる可能性があります。
農作物の管理や水道管の凍結に注意するとともに、除雪などの対応に留意する必要があります。

その後著しい低温はおさまり、年末から1月上旬は寒さが和らぎ、例年より気温が高いでしょう。
天気は、山陰でぐずつき、山地などの標高の高い所は雪が降りますが、例年より気温が高い影響で、平地では雪になっても一時的で雨になる日が多い見込みです。山陽は晴れる日が多いでしょう。

●寒波襲来のタイミングは2回

冬型の気圧配置が強まり、寒気の影響を受けるタイミングは2回あり、16日(土)午後から18日(月)朝にかけてと、20日(水)から23日(土)となる見込みです。
上空1500m付近には、平地で雪を降らせるレベルのマイナス6℃以下の寒気が南の海上まで南下し、マイナス12℃前後の強い寒気が中国地方に流れ込む見込みです。
とくに20日(水)から22日(金)にかけては北陸沖に日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)がのび、中国地方は山陰の東部を中心に積雪が増える見込みです。
また、今年の12月は日本海の海面水温が平年より高く、雪雲が多く作らます。このため、山陰では大雪になるリスクが高まるでしょう。

●来週 積雪・路面の凍結・厳寒・低温による水道管の凍結などに注意を

17日(日)と、20日(水)から23日(土)は、山陰や山陽北部を中心に断続的に雪が降るでしょう。山地では積雪が増え、平野部でも雪の積もる所がある見込みです。雪が積もらない所でも路面が凍結する恐れがあります。
日中の最高気温は、高い所でも5℃前後の見込みです。季節風の流れ込みが強まり、一段と寒さが厳しいでしょう。朝は内陸部で軒並み氷点下の冷え込みになり、沿岸部でも0℃前後となる見込みです。水道管が凍結する恐れがあります。

●水道凍結 注意と対策

最高気温が0℃未満の真冬日が続いたり、気温がマイナス4℃以下となるような日は、水道が凍結する恐れがあります。

凍結を防止するには、水道管から水を抜き、凍るものがないようにしておいてください。
また、

万が一凍結してしまったら、水道管にタオルを巻き、上からぬるま湯をかけてください。熱湯をかけてしまうと水道管が破裂してしまう恐れがあります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士