台風7号は北海道の西を北上 道内は風強く 札幌でも 宗谷地方では夕方から暴風警戒
台風7号(ラン)は今日(17日)現在、日本海北部を北上中です。この影響で道内は風のやや強い所が多くなっています。札幌でも南寄りの風がやや強く、時折突風が吹きました。夕方には台風は道北に最接近し、宗谷地方では台風による風の影響を強く受けるでしょう。暴風に警戒が必要です。
●台風が北海道接近
台風7号は正午現在、稚内市の西南西約250キロにあって、1時間におよそ30キロの速さで北北東へ進んでいます。
この影響で道内は風のやや強い所が多くなっています。正午までに最大瞬間風速が最も強くなったのは、檜山地方の奥尻空港で、27.8メートルでした。札幌でも午前9時頃から風がやや強く吹き、昼前に最大瞬間風速22.7メートルを観測するなど、時折突風が吹き荒れました。最大風速は14.7メートルで、統計開始以来8月としては6番目(2002年、1962年と並ぶ)に強い風となりました。
気象庁のホームページでも解説があるように、「台風の風は陸上の地形の影響を大きく受け、入り江や海峡、岬、谷筋、山の尾根などでは風が強く吹きます」。南寄りの風のため、札幌周辺は苫小牧方面から石狩湾へと抜ける谷筋の出口にあたり、風が強くなったと考えられます。
●台風は夜までに温帯低気圧に変わる
台風は北上を続け、夜までには温帯低気圧に変わる見込みです。
台風から温帯低気圧に変わったとしても、必ずしも勢力が落ちるというわけではありません。場合によっては強風域が広がることもあります。宗谷地方では夕方から風のピークとなり、明日(18日)未明にかけて最大風速20メートル、最大瞬間風速では35メートルとなる恐れがあります。暴風に警戒が必要です。宗谷地方では雨も強まる可能性があるため、明日明け方まで大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水にも注意して下さい。
また、台風の影響で日本海側を中心に海が荒れています。日本海側と渡島の海域では波の高さが4メートルから5メートルとしけるでしょう。台風からのうねりも伴い、瞬間的にはさらに大きな波となる恐れが高まっています。1000回に1回程度の割合で、複数の大波が重なって巨大波が発生する「一発大波」と呼ばれる現象もあります。海岸などには近づかないようにして下さい。