兵庫県に高潮警報発表中 今夜~あす明け方ピーク 四国から関東は引き続き高波警戒
きょう15日(火)午後2時現在、兵庫県には「高潮警報」の発表されている所があります。今夜からあす明け方にかけて高潮に厳重な警戒が必要です。また、関東から四国では引き続き高波に警戒してください。
●太平洋側に広く波浪警報 兵庫県には高潮警報も
きょう15日(火)午後1時頃、台風7号は兵庫県明石市付近に再上陸しました。今夜にかけて、近畿地方を縦断する見込みです。
近畿地方を中心に記録的な大雨や暴風となっていますが、海への影響も大きくなっています。
きょう15日(火)午後3時現在、関東から中国、四国にかけての太平洋側では「波浪警報」の発表されている所が多く、兵庫県には「高潮警報」の発表されている所があります。
神戸市の潮位変化を見てみますと、きょう昼頃からの潮位は、天文潮位と比べて50センチから60センチくらい高い状況です。
●引き続き高波に警戒を 兵庫県は高潮に厳重警戒
雨や風のピークを過ぎても、海への影響は長く続くのが特徴です。
東日本から西日本の太平洋側では、今夜遅くにかけてうねりを伴いしけるでしょう。近畿南部では、きょう夕方にかけてうねりを伴い大しけが続く見込みです。うねりを伴った高波に警戒を続けてください。
また、東日本や西日本ではあす16日(水)にかけて、潮位が高くなる所があるでしょう。特に兵庫県では、あす16日(水)未明にかけて、高潮に厳重に警戒が必要です。
満潮時は海面水位が高いので、その時間帯に台風が接近する場合には特に警戒が必要です。満潮は通常、1日に2回起こり、新月と満月の時には潮位がより高くなります。きょうからは満潮と干潮の潮位の差が大きい「大潮」の時期にあたり、あす16日(水)は新月です。
●高潮時に危険な場所は?
台風は中心付近の気圧が低いので、水面が吸い上げられる効果と、強い風によって海水が海岸に吹き寄せられる効果が重なって、高潮が発生しやすくなります。高潮の時に危険な場所には、次の5つです。
①海岸付近の低い土地です。海抜ゼロメートル地帯などでは、海水が海岸堤防を超えると、猛烈な勢いで流れ込んできます。
②海底が遠浅の所では、強い風によって、大量の海水が海岸へ吹き寄せられるだけでなく、海水の戻りが妨げられるので、海岸へ吹き寄せる海水の量が更に増えます。
③河口部は、海からの高潮に加えて、川の増水による洪水の危険度も高まります。
④湾奥部は、狭い所に海水が集まるので、水位が上がりやすくなります。湾の長さが長いほど、強い風によって海水が吹き寄せられて、海水面が大きく上昇します。
⑤V字谷など、急に奥が狭まっている地形では、押し寄せた波が一か所に集中するので、急に波が迫ってくることもあります。
高潮の恐れがある場合は、このような所から避難して、絶対に近づかないでください。