中国地方15日(火)午後 台風最接近で暴風雨 広戸風 線状降水帯発生の恐れ
台風7号は15日(火)の午後に中国地方に最も接近し、山陰や山陽東部を中心に暴風雨となり、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。また、岡山県では広戸風と呼ばれる山越えのおろし風が吹く恐れがあります。台風が接近する前までに、備えを万全にしておいてください。
●台風7号 15日(火)昼過ぎから夜のはじめ頃 中国地方に最接近
強い台風7号は、14日(月)15時現在、潮岬の南東約170kmにあって、北西へ毎時15kmで進んでいます。
15日(火)朝には近畿地方へ接近、上陸し、近畿地方を縦断する見込みです。
中国地方には15日(火)の昼過ぎから夜のはじめ頃に最も接近するでしょう。
●台風周辺の暖かく湿った空気が中国山地にぶつかり雨雲が発達
15日(火)は夕方にかけて、北東から台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。中国地方は断続的に雨が降り、雷を伴う所があるでしょう。
北東から流れ込む暖かく湿った空気が中国山地で強制上昇され、山陰では発達した雨雲がかかりやすいでしょう。また、台風周辺の雨雲が台風に近い山陽の東部ほど流れ込みやすい見込みです。
山陰では1時間に50mmの非常に激しい雨、岡山県では1時間に30mmの激しい雨が予想されています。
また、線状降水帯が発生して、局地的にさらに雨量が増え、災害の危険が急激に高まる可能性があります。
●予想される 風 波
●中国地方は北東の風が強まり、台風が日本海へぬける夜遅くは北西の風となるでしょう。予想される最大瞬間風速は陸上で30m、海上では35mで、最大風速は陸上で18m、海上で23mです。
転倒したり、看板などが外れて飛んでくる可能性もあります。瞬間的には非常に強い風が吹く可能性があります。
岡山県の北部(奈義町、津山市、勝央町、美作市)では、日本海からの北東の風が強まることで、広戸風と呼ばれる、山越えのおろし風が吹く恐れがあります。
●日本海では風が非常に強く吹き、しけるでしょう。瀬戸内でも高潮や高波に注意してください。
16日は台風は中国地方から離れますが、西寄りの風がやや強く吹く見込みです。日本海では波が高く、しけるところがあるでしょう。
●台風接近前までにしておくこと
台風が接近する前までに、窓や雨戸の補強をしておいてください。
側溝に枯葉やゴミが溜まっていると、雨水がうまく流れず、溢れ出す可能性があります。取り除いておいてください。
家の周りやベランダなどにある飛ばされそうなものは、しっかりと固定するか、室内にしまいましょう。
浸水に備えて、土のうなどを用意しておいてください。
最新の気象情報を確認し、停電や断水になったときのために、懐中電灯や携帯電話用充電器、携帯ラジオ、非常用食料、飲料水など備えておいてください。
台風は急に雨や風が強まるため、台風が接近している時は、避難したくても身動きが取れなくなります。前もって備えておくこと、危険な場所から避難しておくことが大切です。
また、中国地方は線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。
線状降水帯が発生すると、非常に激しい雨が同じ場所で降り続くため、土砂災害や河川の氾濫、浸水の危険度が急激に高まります。特に小さな川や側溝など、一気に水位が上昇し歩道や道路との区別がつかなくなるでしょう。