台風7号 強い勢力で西日本や東日本に接近か 今からできる備えは?
台風7号は、強い勢力で14日(月)頃に、西日本や東日本に接近するおそれ。お盆休みを直撃する台風で、広範囲に影響か。接近前から注意すること、備えをまとめます。
●あす11日には「強い」勢力に
台風7号は、きょう10日午前9時現在、父島の南東約280キロを1時間におよそ15キロの速さで西へ進んでいます。中心の気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで暴風域を伴っています。
今後、台風は発達しながら北西に進み、あす11日(金・山の日)は「強い」勢力に発達。12日(土)にかけて暴風域を伴いながら、小笠原諸島に接近するでしょう。その後、14日(月)頃から暴風域を伴ったまま強い勢力で、東日本や西日本に近づくおそれがあります。
まだ進路が定まっていないものの、東海や関東付近に近づいた後、さらに北上する可能性が高くなっています。接近前から注意すること、備えをまとめました。
●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
本州の太平洋側では、台風が近づく前から海上では影響が出てくるでしょう。
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。
●台風が近づく前の対策 暴風に備えて
台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。事前に確認したり、備えたりしておく必要があります。
1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。
2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。
3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。
お盆休みで帰省や旅行などで、家を留守にする際は、早めに備えをお願いします。また暴風によって停電が発生するおそれもあります。熱中症対策ができるアイテムや懐中電灯、非常食を用意しておくと良いでしょう。