関東 強烈な日差しと猛烈な暑さは今週末まで 来週は曇りや雨 台風6号の影響は
関東地方は、6日(日)にかけて晴れて猛烈な暑さが続く見込み。引き続き、万全な熱中症対策を。7日(月)以降は曇りや雨の日が多くなりそう。台風6号の進路は不確実性が大きいが、進路次第では来週以降の予報が大きく変わる可能性も。最新の台風情報に注意が必要。なお、台風6号のからのうねりが入るため、海のレジャーは高波に十分注意を。
●6日(日)にかけて 強い日差しと猛烈な暑さ
関東では、あす4日(金)から5日(土)にかけて、高気圧に覆われるため、朝から強烈な日差しが照りつけるでしょう。日傘や帽子などで、万全な紫外線対策が必要です。午後は、山沿いや内陸部を中心に所々で雨や雷雨がありそうです。落雷や竜巻などの激しい突風、雹(ひょう)、局地的な激しい雨にご注意ください。6日(日)も晴れますが、北部では雨の降る所があるでしょう。
きょう3日(木)、気象庁は関東甲信地方に「高温に関する気象情報」を発表しました。6日(日)にかけて、最高気温が35℃以上となる所が多くなる見込みで、猛烈な暑さが続くでしょう。夜も気温があまり下がらず、寝苦しい日が多くなりそうです。引き続き、喉が渇く前にこまめに水分を補給し、たくさん汗をかいたら塩分も適度に補給するなど、万全な熱中症対策が必要です。昼夜問わず、冷房などで涼しい環境にしてお過ごしください。
7日(月)以降は、湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多くなりそうです。猛烈な暑さは少し収まりますが。湿度が高く、かなり蒸し暑いでしょう。湿度が高いと、汗が蒸発しにくく、体の中に熱がこもりやすくなるため、熱中症のリスクが高まります。衣服は綿や麻など通気性の良い素材を選ぶなど、引き続き熱中症にご注意ください。
●屋外でカミナリにあったら
週末、屋外でのレジャーを予定されている方もいらっしゃるかもしれません。
「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」などは、発達した積乱雲が近づいているサインです。このような変化に気づいたら、急に激しい雨や雷雨になることがあるため、速やかに安全な場所へ避難してください。避難する場所は、近くのコンクリート製の頑丈な建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。
周囲に建物や車がなく、避難できない場合は、頭をなるべく低くして、両手で耳をふさいで、しゃがみましょう。この時、重要なのが、両足のかかとをつけて、つま先立ちで姿勢を保つことです。両足のかかとをつけることで、万が一、地面を伝って体に電流が侵入しても、上半身まで伝わることなく、反対側の足から電流を流すことができます。また、つま先立ちをすることで、地面と接する部分を小さくできるため、足元から侵入する電流を最小限にすることができます。通電の可能性が高くなるので、地面に寝転んだり、腹ばいになったりしないようにしましょう。
単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマートフォンなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。
●来週 台風6号の影響は?
大型で非常に強い台風6号は、きょう3日(木)午後3時には、宮古島の北をゆっくりとした速さで西へ進んでいます。あす4日(金)から6日(日)にかけて、強い勢力を維持したまま東へ進むでしょう。沖縄地方や奄美地方では5日(土)以降も大荒れや荒れた天気となり、台風の影響が長引く恐れがあります。まだ予報円が大きく進路が定まっていませんが、来週には西日本に近づく可能性があるため、注意が必要です。
関東地方では、週明け以降、台風周辺の暖かく湿った空気の影響を受けるため、曇りや雨の日が多くなりそうです。台風の進路によっては、予報が大きく変わる可能性があるため、最新の台風情報をご確認ください。なお、沿岸の海域は、台風からのうねりが入るため、次第に波が高くなるでしょう。台風から離れていても、急に高波が打ち寄せることがあります。波浪警報や波浪注意報が発表されているときは、むやみに海に近づかないようにしてください。
●離岸流とは?
来週にかけて、海水浴など海のレジャーは「離岸流」に注意が必要です。
離岸流とは海岸に打ち寄せられた波が、沖合に向かってできる流れのことです。幅が10~30メートル程度で、秒速約2メートルほどで、オリンピック競泳出場選手でも逆らえない波の速さとなります。
波の高さが0.2~0.3メートルと低く、風がほとんどない場合でも、約15分間で、沖合に約80メートル流される場合があります。
離岸流は低い波の時でも発生して、沖に流される危険があり、どこの海岸でも発生する可能性があるため、注意が必要です。もし、離岸流に流されたら、落ち着いて海岸をとい並行に泳いで、離岸流から脱出しましょう。無理に泳がずに、その場に浮いて、救助を待つことも有効です。