昨日20日の近畿・東海・中国地方に続き、今日21日は四国・北陸地方でも梅雨明けの発表がありました。夏休み期間に入り初めて迎える週末ですが、梅雨明けした各地をはじめ、厳しい暑さが予想されています。毎年、梅雨明け直後は熱中症患者が一気に増えるタイミングであり、より一層の警戒が必要です。

●今週末は真夏の日差しがジリジリ 猛暑日の所も

向こう一週間、すでに梅雨明けの発表があった各地では、今週末を含めて夏空の広がる日が多い見込みです。夜は気温が下がりにくく、寝苦しい日が続く中、昼間は真夏の強い日差しが照りつけるでしょう。徐々に湿度が増し、体にこたえる暑さになる見込みです。夕立などの影響により、所々で天気の崩れはあるものの、広い範囲での雨は予想されていません。

●梅雨明け直後は熱中症患者が急増 夏祭りやレジャーは万全の熱中症対策を

毎年、梅雨明け直後は熱中症患者が急増するタイミングであり、まさに今です。今週末は夏休み期間に入り、最初の週末となります。先週末に梅雨明けを思わせるような暑さを経験しましたが、まだまだ体は夏本番の暑さに慣れていません。大丈夫と思っても決して油断や無理をせず、こまめに休憩をとり、意識的な水分補給を心がけましょう。小さいお子さんがいらっしゃるご家族は、特に気をつけてあげてください。

●あると便利 熱中症対策グッズ

夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。

① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。

熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士