15日(土)は活動が活発な梅雨前線の影響で東北で災害級の大雨の恐れ。16日(日)以降は太平洋高気圧が張り出し、九州から関東甲信や北陸はおおむね晴れて、危険な暑さに。東京都心でも体温超えの暑さとなり、内陸部で40℃近くまで気温が上がる所もあるでしょう。

●東北で災害級の大雨の恐れ

東日本付近に停滞している梅雨前線は、14日(金)以降は次第に北上して、15日(土)は北日本に延びるでしょう。前線上の低気圧が北日本付近を通過する予想です。

14日(金)午前中にかけて北陸を中心に活発な雨雲がかかり、激しい雨の降る所があるでしょう。さらに雨量が増える恐れがあり、さらなる大雨災害に警戒が必要です。15日(土)から16日(日)は、東北を中心に発達した雨雲が次々とかかり、警報級の大雨となる恐れがあります。16日(日)12時までの72時間雨量は日本海側で300ミリ以上となる所があるでしょう。土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水に警戒が必要です。

●日曜日から酷暑

16日(日)から18日(火)頃にかけては太平洋高気圧の勢力が強まり、西日本から東日本付近を覆うでしょう。

九州から関東甲信、北陸を中心に晴れる見込みです。強い日差しが照り付けて、うだるような暑さとなるでしょう。九州から関東甲信の所々で猛暑日(最高気温35℃以上)となりそうです。東京都心や名古屋市では体温超えの暑さとなるでしょう。東海や関東甲信の内陸部では40℃近くまで気温が上がる所もありそうです。危険な暑さが予想されます。熱中症に警戒が必要です。夜間も気温の下がり方は鈍く、寝苦しい夜となるでしょう。夜間の熱中症にもご注意ください。

なお、このタイミングで、九州から関東甲信などで梅雨明けとなる可能性があります。

●猛暑のピークは過ぎても厳しい暑さ

19日(水)から20日(木)にかけて前線が日本海から北日本に延びる見込みです。21日(金)は東北南部から北陸付近まで南下するでしょう。また、低気圧が北日本付近へ進む予想です。

19日(水)は北陸や東北を中心に雨が降るでしょう。20日(木)は九州から東北にかけて広く雨が降る見込みです。21日(金)以降は晴れ間のでる所が多いですが、関東甲信では夕立ちがありそうです。

最高気温は20日(木)以降は平年並みの日が多いでしょう。猛烈な暑さのピークはいったん過ぎますが、北陸や関東以西では30℃以上の日が多く、厳しい暑さが続くでしょう。引き続き熱中症に注意が必要です。

●熱中症予防のポイント

熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。

① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、こまめに室温を確認しながら調節するとよいでしょう。なお、感染症対策として換気を行う場合は、窓とドアなど2か所を開放したり、扇風機や換気扇を併用したりするのが、おススメです。換気後、エアコンの温度は、こまめに再設定してください。

もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士