5月として異例の台風2号 日曜に中心気圧905hPaまで低下予想 日本への影響は
台風2号は、きょう24日(水)午前9時現在、「非常に強い」勢力です。このあとも西よりに進み、27日(土)には「猛烈な」台風へと発達するでしょう。28日(日)には中心気圧が905hPaまで下がる予想です。沖縄や奄美は次第に波が高くなり、28日(日)頃から大しけとなる所があるでしょう。
●台風2号 27日(土)には「猛烈な」勢力に
非常に強い台風2号は、きょう24日(水)午前9時現在、マリアナ諸島をゆっくり北西に進んでいます。中心気圧は935hPa、最大風速は中心付近で50m/sです。
このあとも「非常に強い」勢力を維持しながら西よりに進み、27日(土)には「猛烈な」勢力へと発達して、28日(日)は中心気圧が905hPaまで下がる予想です。
5月までに発生した台風で中心気圧が900hPaより低くなった台風は、これまで2個(1971年5号890hpa、2021年2号895hpa)しかありません。900hPaくらいまで下がるとすれば、この時期としてはかなり低い異例の気圧といえるでしょう。
●日本への影響は
週末には「猛烈な」勢力でフィリピンの東へと進むため、沖縄や奄美では次第に波が高くなり、28日(日)頃からは大しけとなる所があるでしょう。その後、台風の接近に伴って大きな影響を受ける恐れがあります。
来週の台風の進路は予想に幅があり、本州への具体的な影響は不確定ですが、来週は日本付近に前線が停滞する予想です。このため、台風が本州へ接近しなかったとしても、台風周辺の湿った空気により前線の活動が活発になることが考えられます。このあとも最新の台風情報をご確認ください。
●今のうちにできることは
本格的な大雨シーズンを迎える前に、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことは、とても大切です。その際、ポイントが3つあります。
①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。
②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。
③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。
もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくのもおススメです。