きょう22日 北日本を中心に広く黄砂飛来の可能性 黄砂まじりの雨になる所も
きょう22日(月)は、北日本を中心に広い範囲で黄砂が飛来する予想。午後はにわか雨の所が多く、黄砂まじりの雨になる所も。車などに黄砂が付着する可能性があるため、注意が必要。健康への影響にも注意を。
●広い範囲で黄砂飛来の可能性
きょう22日(月)午前6時現在、朝鮮半島で黄砂が観測されていて、視程が5キロメートル未満となっている所もあります。
このあと、日中にかけて、北海道から九州の広い範囲で黄砂の飛来が予想され、視程が10キロメートル未満となるでしょう。また、視程が5キロメートル未満となる所もありそうです。屋外では、洗濯物や車などに黄砂が付着するなどの影響が予想されます。なお、視程が5キロメートル未満となった場合は、交通への障害が発生する恐れがありますので、注意が必要です。
※視程とは、水平方向で見通しの効く距離です。
●黄砂について
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。
黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3~5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。
黄砂の影響は、量が少ないと、遠くの景色がぼんやりかすむ程度ですが、黄砂の量が増えるにつれて、車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあります。また、呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。黄砂が予想される場合は、注意が必要です。
●黄砂が体に与える影響
きょう22日(月)は、午後に広く雨や雷雨がある見込みで、黄砂まじりの雨になる可能性があります。車の汚れなどにご注意ください。
なお、環境省によりますと、黄砂の飛来によって、次のような呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。
① 黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
② 黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
③ 黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。
黄砂による体への影響を予防するために、マスクを着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。お出かけの際は、空気が漏れないように、顔の大きさに合ったものを選ぶと良いでしょう。