23日頃から記録的な寒気襲来 九州から北海道に「低温に関する早期天候情報」
列島には、23日(月)頃から記録的な強い寒気が襲来。きょう16日(月)、気象庁は九州から北海道に「低温に関する早期天候情報」を発表しました。低温や大雪への備えは?
●記録的な強い寒気
1月20日(金)は二十四節気の「大寒(だいかん)」。最も寒さが厳しい頃とされていますが、暦に合わせるかのように、来週にかけて強弱を繰り返しながら寒気が流れ込むでしょう。最新の予想では、寒気の流れ込みのピークは、24日(火)頃となりそうです。
上の図は、24日(火)午後3時・上空1500メートル付近の気温の予想です。
上空1500メートル付近でマイナス6℃以下(平地で降れば雪の目安)の強い寒気に、列島はすっぽりと覆われます。西ほど寒気の流れ込みが強く、マイナス12℃以下(平地で大雪の目安)の寒気が九州から東海や北陸の一部まで南下する予想です。さらに強い寒気、マイナス18℃以下の寒気が九州北部の一部と中国地方に流れ込むでしょう。
西日本では、福岡や松江などで上空の気温を観測していますが、24日(火)頃は記録的な強い寒気を観測するかもしれません。
●九州から北海道【早期天候情報】
きょう16日、気象庁から「早期天候情報」が発表されました。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。
「低温に関する早期天候情報」は九州南部と九州北部、四国に発表され、1月23日(月)頃から「かなりの低温」が予想されています。
「低温と大雪に関する早期天候情報」が中国地方と近畿、東海、関東甲信、北陸、東北、北海道に発表されました。「かなりの低温」が予想されるのは、中国地方と近畿、東海、関東甲信では1月23日(月)頃から。北陸と東北、北海道は1月22日(日)頃からとなっています。日本海側の地域や、岐阜県山間部、長野県北部、群馬県北部では、降雪量がかなり多くなる可能性があります。厳しい寒さや大雪が、少なくとも数日間は続くでしょう。早めの対策が必要です。
「かなりの低温」の基準は地域によって異なりますが、関東甲信では5日間平均気温平年差がマイナス1.9℃以下です。
●風雪・大雪・低温に伴うリスク
風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。
(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道菅の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。