道路影響予測 強烈寒波が長期滞在 日本海側ほど影響大 立ち往生など交通障害に警戒
22日(木)の午後から強い寒気が流れ込むでしょう。北海道から九州にかけて日本海側を中心に広く雪が降り、大雪となる恐れがあります。車の立ち往生などリスクが高まる所もありそうです。大雪や猛ふぶき、吹き溜まりによる交通障害に警戒が必要です。
●強烈寒波が長期滞在
きょう22日(木)午後から26日(月)頃にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となるでしょう。上空5000メートル付近には、北日本から東日本でマイナス39℃以下、西日本でマイナス30℃以下の強い寒気が流れ込む予想です。(大雪となる寒気の目安はマイナス36℃以下です。)今回の寒気は、記録的大雪となった18日(日)から19日(月)より強く、長期間居座る予想です。
北海道から九州にかけて日本海側を中心に雪が降り、大雪となる所があるでしょう。JPCZ※が発生し、東北から北陸(新潟県・石川県・富山県・福井県)を中心に平地でも警報級の大雪となる恐れがあります。太平洋側でも山沿いを中心に大雪となり、平地でも積雪となる所があるでしょう。
(※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。)
●道路影響リスク高まる
「道路影響予測」によりますと、特に22日(木)の夜から24日(土)にかけて、日本海側を中心に気象による道路影響リスクが高くなるでしょう。車の立ち往生などのリスクも高まります。風も強まり、猛ふぶきとなる恐れもあります。大雪や猛ふぶき、吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。太平洋側でも雪の積もる所がありますので、積雪や路面の凍結にご注意ください。
最新の気象情報や交通情報を確認し、無理のないよう、外出の予定や移動手段の変更なども検討して下さい。
●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。