きょう2日は北日本の日本海側を中心に断続的に雪が降っています。青森県八甲田山系の酸ケ湯では、きょう正午までの24時間で積雪が42センチ増加しました。また、初雪は、仙台市、福島市、長野市、佐賀市に加え、午後には新潟市でも観測されました。

●北日本 市街地でも積雪

日本付近の上空には強い寒気が流れ込んでいて、北日本の日本海側の地域を中心に雪が降っています。きょう(2日)正午までの24時間に降った雪の量は、青森県八甲田山系の酸ケ湯で47センチ、北海道幌加内町朱鞠内で42センチ、青森市で33センチなどとなっています。

積雪を、きのう(1日)ときょうのそれぞれ正午時点で比較すると、24時間で、青森県八甲田山系の酸ケ湯では42センチも増加しました。また、青森市では27センチ増え、秋田市ではきのう正午に0センチだったのが、きょう正午時点で11センチの積雪となり、市街地でもまとまった雪となっています。

きょう午前には、仙台市、福島市、長野市、佐賀市で初雪が観測されましたが、午後には新潟市でも初雪が観測されました。新潟市の初雪は、平年より6日遅く、昨年より11日早い観測です。

●雪の原因は?

今回の雪をもたらしている原因のひとつは「上空の寒気」です。北海道や東北北部には、上空約1500メートル付近にマイナス12度以下の強い寒気が流れ込んでいます。
さらに、まとまった雪となった原因として、「海面水温が平年より高いこと」が挙げられます。海面水温は、日本海では平年より2度~3度ほど高い状態が続いていて、そのため空気中の水蒸気量が多くなっています。大陸から吹き出す空気が、雪のもととなる水蒸気を日本海で補給するため、雪の量が多くなるのです。

●あす3日も北海道はふぶく所も

今回の寒気は、長く居座ることはない見込みですが、あす(3日)も北海道と、東北の日本海側では雪が降るでしょう。特に、北海道北部ではふぶく所もありそうです。

北日本の市街地では、今シーズン初の積雪になっている所があります。雪道の運転に慣れている方でもシーズン始めの雪道の運転には十分にお気を付けください。また、雪道を歩く場合も、歩幅を小さくするなどして、転倒しないようご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士