台風11号は日本海を北東へ進む あす7日にかけて高潮に警戒・注意
台風11号は、日本海を北東へ進んでいます。島根県隠岐の島町では、きょう6日午前10時までの最高潮位(速報値)は、標高0.85メートルを観測しました。山陰や近畿北部、北陸では、あす7日にかけて、高潮に警戒、注意が必要です。
●台風11号 たとえ温帯低気圧に変わっても高潮にはあす7日にかけて警戒
台風11号は、日本海を北東へ進んでいます。台風11号は、あす7日未明までに温帯低気圧に変わる見込みです。
台風による災害は、風や雨だけではありません。
島根県隠岐の島町では、きょう6日午前10時までの最高潮位(速報値)は、標高0.85メートルを観測しました。台風による高潮の影響で、道路が冠水する被害が出ている所があります。
山陰や近畿北部、北陸では、あす7日にかけて、高潮に警戒、注意が必要です。特に、島根県はきょう6日昼過ぎまで、兵庫県ではあす7日にかけて警戒して下さい。
高潮は、台風が温帯低気圧に変わっても、警戒、注意が必要です。
●高潮時に危険な場所は?
台風など発達した低気圧が接近すると、高潮が発生しやすくなります。高潮の時に危険な場所には、次の5つです。
①海岸付近の低い土地です。海抜ゼロメートル地帯などでは、海水が海岸堤防を超えると、猛烈な勢いで流れ込んできます。
②海底が遠浅の所では、強い風によって、大量の海水が海岸へ吹き寄せられるだけでなく、海水の戻りが妨げられるので、海岸へ吹き寄せる海水の量が更に増えます。
③河口部は、海からの高潮に加えて、川の増水による洪水の危険度も高まります。
④湾奥部は、狭い所に海水が集まるので、水位が上がりやすくなります。湾の長さが長いほど、強い風によって海水が吹き寄せられて、海水面が大きく上昇します。
⑤V字谷など、急に奥が狭まっている地形では、押し寄せた波が一か所に集中するので、急に波が迫ってくることもあります。
高潮の恐れがある場合は、このような所から避難して、絶対に近づかないでください。