関東の猛暑 最低でも1週間程度続く 節電しながらの熱中症対策 効果的な方法は?
6月としては記録的な猛暑が続く関東。少なくとも、この先1週間程度は最高気温が35℃以上の猛暑日の所が続出。節電をしながら、効果的に熱中症対策をするには?
●関東の内陸部 4日連続の猛暑日
きょう27日、梅雨明けした関東甲信地方は、朝から強烈な日差しが照りつけました。最高気温(午後3時30分まで)は、栃木県佐野市で39.8℃、群馬県館林市で39.1℃と、4日連続の猛暑日となりました。東京都心は35.7℃と3日連続の猛暑日になり、6月としては記録的な暑さです。
きょう午後1時30分頃、東京都豊島区東池袋のサンシャイン60の4階で、アスマン式通風乾湿計という手持ちで計る温度計を使用して、実際に気温を計ってみました。午後1時30分の東京都心の気温は34.2℃でしたが、手元の温度計では35℃を超えた瞬間もありました。高さ50センチくらいまで温度計を下げると、さらに1~2℃高くなりました。
コンクリートや太陽の光が当たる場所など、環境による影響を受けて、アメダスの気温よりも高くなることは良くあります。大人より背が低い子どもやペットは、より熱中症のリスクが高くなるため注意が必要です。
●東京電力管内 電力需要ひっ迫 高温に関する情報も
きょう27日は、東京電力管内の電力需給が厳しくなる見込みであるため、電力需給ひっ迫注意報が発令されました。特に夕方4時~5時の時間帯は、特に厳しい電力需給が想定されています。暑い時間帯には適切に冷房等を活用し、水分補給を行うなどして、熱中症にならないよう十分に注意しつつ、使用していない照明を消すなどの無理のない範囲での節電が求められています。
また気象庁からは、関東甲信地方に「高温に関する気象情報」が発表されました。それによると、関東甲信地方では7月3日にかけて晴れて、最高気温が35℃以上の猛暑日となる所があるため、熱中症など健康管理に注意するよう呼びかけています。あす28日以降も、関東の内陸部を中心に最高気温が35℃を大幅に超える所もあるでしょう。午前中から30℃を超える所が多くなるため、冷房を使うなどして室内の温度を下げることが重要です。今すぐできる、冷房の効果的な節電方法をまとめました。
●エアコン冷房 上手な節電方法
エアコンの冷房を使いながら、上手に節電するには、次の4つの方法がおススメです。
① 冷房は28℃を目安に温度設定しましょう。また、冷たい空気は下降するため、エアコンの羽の向きは、上向き・水平になるよう、設定してください。
② エアコンの冷房だけでなく、扇風機やサーキュレーターを併用しましょう。循環させた冷たい風が体にあたると、冷房の設定温度がそれほど低くなくても、涼しく感じられます。
③ エアコンの室外機の回りには、物を置かないよう心がけ、排気をスムーズにしましょう。
④ 冷房を使う時に、外から室内に伝わる熱の7割以上は、窓から伝わる熱です。レースのカーテンやすだれなどを使って日差しを遮り、冷房効果を高めましょう。(外出時は、昼間でもカーテンを閉めておくと、効果的です。)
夏の節電は積極的に取り組みたいものですが、無理は禁物です。熱中症にかからないためには、適度に冷房を使って涼しくするよう、心がけてください。