2022年梅雨明け予想 異例に早い6月下旬か 猛暑による熱中症と水不足に警戒を
日本気象協会が、本日24日(金)に発表した「2022年梅雨明け予想」によりますと、今年の梅雨明けは、異例の早さで九州南部~東北南部にかけて「6月下旬」の予想です。最も早い梅雨明けとなる所も多くなるでしょう。東北北部は7月中旬の予想です。
●2022年梅雨明け予想
日本気象協会の「2022年梅雨明け予想」によりますと、今年の梅雨明けは、異例の早さで、九州南部~東北南部にかけて「6月下旬」の予想です。最も早い梅雨明けになる所も多くなりそうです。東北北部は7月中旬の予想です。
この先は、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、平年より早く九州~本州を高気圧が覆うと予想されます。
そのため九州南部~東北南部は、6月下旬に「梅雨明け」の予想です。6月下旬に梅雨明けとなると異例の早さで、最も早い梅雨明けとなる所もあるでしょう。
『6月下旬に梅雨明けとなると』
九州南部 2番目に早い(これまでの最早は1955/6/24頃、6月は2回目)
九州北部 最も早い梅雨明け(6月は初)
四国 最も早い梅雨明け(6月は初)
中国 最も早い梅雨明け(6月は初)
近畿 最も早い梅雨明け(6月は初)
東海 2番目に早い(これまでの最早は1963/6/22頃、6月は2回目)
関東甲信 最も早い梅雨明けの可能性(これまでの最早は2018/6/29頃、6月は2回目)
北陸 最も早い梅雨明け(6月は初)
東北南部 最も早い梅雨明け(6月は初)
●梅雨明けのあとは危険な暑さに警戒
きょう24日(金)も、気温が35℃以上の猛暑日が多数観測されるなど、暑くなっていますが、梅雨明けのあとも暑さに警戒してください。きのう23日(木)に気象庁より発表された、1か月予報でも、来月後半にかけて、気温は高め傾向が続く予想です。梅雨が早く明けると、暑い時期が長くなる恐れもあります。こまめな水分補給や屋内では適切に冷房を使用するなど、熱中症には十分に注意してください。
関東甲信などでは、梅雨入り後、平年より降水量が少なくなっています。水不足にも注意してください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。