北陸地方は平地を含めて広く雪となっています。13日は里雪型で、平地でもJPCZによる短時間の強い雪に警戒が必要です。14日は山雪型となり、山間部では大雪が続くでしょう。交通機関が大きく乱れる可能性があり、大学入学共通テストの行われる15日以降まで影響が残る可能性があります。

●13日は里雪型の大雪のおそれ 短時間に強い雪に警戒を

日本付近は14日頃まで冬型の気圧配置が続く見込みです。今夜はまだ山雪型となりますが、13日は北陸付近の日本海で等圧線が袋状に膨らみます。この直下にはJPCZが隠れており、北陸付近を指向する予想です。JPCZ直下では短時間に強い雪が降り、車の立ち往生などが発生しやすくなります。平地を含めて大雪や短時間に強い雪に警戒してください。
14日にはJPCZは近畿から山陰方面へ南下し、山雪型の冬型となるでしょう。平地での降雪のピークは過ぎますが、山間部では積雪が増えて大雪となりそうです。15日は大学入学共通テストが控えますが、山間部を中心に交通機関の乱れが続くおそれがあります。また、福井・石川・富山県では、15日朝は気温が下がり、路面が凍結するおそれがあります。受験生の方は早めの出発を心がけましょう。

●新潟 里雪は13日の日中が中心 平地を含めて大雪警戒

新潟県では13日の日中がJPCZの通過時間帯となり、新潟市など平地でも短時間の強い雪に警戒が必要です。また、13日夜が上空の寒気のピークとなるため、広い範囲で大雪となるおそれがあります。車でのお出かけは立ち往生のリスクがあるため、日程の変更や時間の変更を検討してください。
14日には山雪型に変わります。平地の大雪のピークは過ぎますが、湯沢や妙高方面など、中・上越の山間部を中心に降雪が強まり、大雪となるでしょう。また、中越や下越の山間部を中心に15日朝まで降雪が残る所があり、交通機関の乱れが続く可能性があります。受験生の方は最新の交通情報を確認し、場合によっては早めの現地入りも視野に入れましょう。

●福井・石川・富山は13日夜が降雪のピーク

13日の日中に新潟県を南下するJPCZは13日夕方以降、富山県以南にかかってきます。13日のお昼前後は沿岸部の一部では雨となる可能性がありますが、富山県など、内陸部を中心に雪が続き、積雪の増える所が多いでしょう。13日夕方以降はJPCZの強い降水域に加えて、上空5500メートル付近でマイナス40度以下の非常に強い寒気が流れ込むため、平地や沿岸部を含めて短時間で一気に積雪が増えるおそれがあります。大規模渋滞や道路通行止めなどの可能性もあるため、車での外出は時間や日程をずらすか、冬タイヤでもチェーンを携行するなど対策が必要です。14日は、山雪型に変わりますが、福井県の嶺南地方ではJPCZの影響の残る可能性があります。
※JPCZの動向は直前まで見極めが必要です。雨雲・雪雲レーダーなど、常に最新の情報をご確認ください。

●大雪時の車の運転は冬用タイヤでもチェーンの携行を

今回はJPCZの影響で、平地を含めて短時間に一気に積雪が増えるおそれがあります。大雪時は車での外出は極力控えたほうが良いですが、やむを得ず車を使用する場合は、スタットレスタイヤでもチェーンを携行してください。立ち往生したときのために、けん引ロープやスコップ、手袋・軍手も用意しましょう。長時間立ち往生した時のための冷え対策や非常食の準備も行いましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士