あす16日(金)~18日(日)の夜は、西の空に注目。月と火星が接近して見えます。大接近は17(土)、細めの月と赤い火星の共演を楽しめる所は?

●月と火星の大接近

4月17日の夜は、西の空に注目です。月と火星が大接近して見えます。月と火星の間隔は夜遅くなるほど小さくなり、最も近づいて見えるのは※月没直前の22時30分頃。角距離(天球上での見かけの距離で角度で表す)は1度を切り、月の視直径(見かけの直径のこと)2個分未満の近距離で並びます。双眼鏡で見ると、月齢5のやや細い月の上に赤い火星が寄り添う様子が楽しめます。大接近は17日(土)ですが、前後の16日(金)や18日(日)も月と火星の接近が見えます。今回、日本では見られませんが、東南アジア方面では月が火星を隠す「火星食」が楽しめます。

●観測のポイント

①西の空を見上げる
②赤く輝く火星を見つける(火星の明るさは約1.5等)
③火星は周囲のオリオン座やぎょしゃ座の1等星より少し暗い

●楽しめる所は?

あす16日(金)は、西から天気下り坂。関東など東日本や北日本も夜は雲が多くなりそうです。沖縄は雲の間から観測のチャンスありです。
17日(土)は、広い範囲で雨となり天体観測にはあいにくの天気に。ただ、西日本では、夜は次第に天気回復、九州や中国・四国などで観測出来そうです。
18日(日)は、西日本は天体観測が楽しめるでしょう。関東など東日本も夜は回復傾向、観測のチャンスがありですので西の空を見上げてみて下さい。北日本は曇りや雨となりそうです。今回、天体観測が楽しめなかった方は来月に期待です。
次回、月が火星に接近するのは5月16日(日)です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士