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写真は7月18日に札幌市郊外で撮影したネオワイズ彗星。肉眼ではぼんやりとしか見えませんでしたが、カメラで撮ると右の上の方に尾がのびているのが分かりました。郊外とはいえ、明るい札幌の夜空でもぼんやりと光っているのが確認できました。天の川が見えるような暗い夜空ではもっとはっきりと見えるかもしれません。
●彗星豆知識
彗星の本体は核と呼ばれ、氷のほか塵を多く含んでおり「汚れた雪だるま」とも表現されます。太陽に近づくにつれ熱を浴びて溶けだし、さらに太陽から吹く風(太陽から噴き出す高温の粒子の流れ)によって溶けだした粒子が反対側に吹き流されて尾を形作ります。
彗星は、惑星ができ始めた太陽系が出来つつある頃の情報を伴っていると言われ、太陽系の形成にかかわる貴重な研究対象です。
彗星の名前は発見者の名前を採用することになっており、今回の彗星の名前は、アメリカが打ち上げたネオワイズという名の衛星により発見されたことが由来です。
●ネオワイズ彗星の探し方
さて実際にネオワイズ彗星を探してみましょう。
まずは北西方向の空が開けており、街の明かりに邪魔されない暗い夜空が見える場所を選びましょう。次に北西の空に北斗七星を探します。
北斗七星が見つかったら、ひしゃくを形作る四つの星の一番右側の星を目印に、そこからまっすぐ下に視線を降ろします。そうするとぼんやり光っているネオワイズ彗星を見つけることができると思います。
時間は空がすっかり暗くなる午後8時頃からが良いでしょう。
今後、ネオワイズ彗星の位置は次第に高くなりますが、すでに太陽から遠ざかっているため逆に少しづつ暗くなります。このため肉眼で見るのが難しくなっていきますので、双眼鏡などを使うとより見つけやすいかもしれません。