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この先も活動が活発な梅雨前線の影響で、大雨が続く予想です。10日(金)をピークに雨量が多くなり、新たに400ミリもの雨が降る恐れもがあります。
●雨量1000ミリ超えも
3日から活動が活発な梅雨前線の影響で、九州や岐阜県、長野県で記録的な大雨となっています。3日から8日15時までの降水量は鹿児島県鹿屋や高知県馬路村魚梁瀬で1000ミリを超えました。岐阜県下呂市萩原では740.0ミリと平年の7月ひと月の雨量の約1.8倍となっています。
梅雨前線が多少北上したり、南下したりしながらも本州付近に停滞しています。前線に向かって雨雲の元となる暖かく湿った空気が次々と流れ込み、前線の活動が活発な状態が続いています。一旦、雨は小康状態になっても、再び活発な雨雲がかかり、長期間大雨が続いています。
●まだ大雨に厳重な警戒を
12日(日)にかけても梅雨前線の活動が活発な状態が続くでしょう。10日(金)をピークに九州から関東甲信にかけて活発な雨雲がかかり、局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降る予想です。特に、九州や中国、四国、紀伊半島、岐阜県を中心に雨量が多くなると予想されています。平年7月ひと月の雨量に匹敵するような雨が新たに降ると予想される地域があります。九州では多い所で400ミリもの大雨がさらに降る恐れがあります。
球磨川や筑後川、飛騨川などで氾濫が発生するなど、すでに甚大な被害が発生しています。そのほかにも、これまでの大雨で、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いている所があります。今後の大雨で新たな災害につながる恐れもあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒して下さい。
●再度ハザードマップの確認を
球磨川の氾濫では実際に浸水した範囲とハザードマップの浸水想定区域がほぼ一致していました。今一度、自宅のある場所の危険度を、ハザードマップで確認して下さい。
新型コロナ流行時に、3つの密を避けながら避難生活をする所を選ぶには、「避難先を分散すること」も大切です。そのうえで、次の3つの避難先を検討してみて下さい。
①学校や公民館など、指定避難所だけが、避難先ではありません。自宅に住み続けることができ、食料などの備蓄があるなら、「在宅避難」も選択肢の一つです。頑丈なマンションなどでは、なるべく上の階へ避難する「垂直避難」も有効です。
②避難に時間の余裕がある場合、近くの親戚の家や、知人の家など、より安全な所を「自主避難先」として選ぶことも考えましょう。
③自治体が「指定避難所」を定めていますが、変更されていたり、増設されていたりする可能性があります。避難を始める前に、必ず市町村のホームページなどで、確認して下さい。