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長野県と岐阜県にまたがる焼岳で、21日に空振を伴う火山性地震が発生しました。7月27日以降、同様の火山性地震がしばしば発生していますので、活火山であることに留意し、今後も火山活動の推移に注意してください。
●焼岳で空振を伴う火山性地震が発生
気象庁によりますと、長野県と岐阜県にまたがる焼岳で、きょう21日8時11分に、空振を伴う火山性地震が発生しました。視界不良のため、噴気等の状況は不明でした。地殻変動には特段の変化は認められていないとのことです。
●噴火警戒レベル1「活火山であることに留意」継続
気象庁では、火山における噴火時に危険な範囲や防災対策を、レベル1から5の5段階に区分した「噴火警戒レベル」として発表しています。
噴火警戒レベル5 「避難」
噴火警戒レベル4 「避難準備」
噴火警戒レベル3 「入山規制」
噴火警戒レベル2 「火口周辺規制」
噴火警戒レベル1 「活火山であることに留意」
今のところ、焼岳の噴火警戒レベルは1が継続となっていますが、7月27日、28日、8月1日、10日に空振を伴う低周波地震が発生しています。山頂付近の噴気活動や地殻変動に現時点では活発化を示す変化は認められていませんが、今回も含めこれらの活動は、山頂付近の微小な地震活動が継続するなか発生しています。今後も火山活動の推移に注意してください。
●夏山シーズン 登山者は「気象情報」だけではなく「火山情報」にも注意を
今は夏の登山シーズンにあたります。登山者の方は「活火山であることに留意」して、つねに火山情報や気象情報を確認しながら、登山をするようにしてください。また、登山中は、登山口や山小屋での定期的な情報確認を心がけてください。
また今後、火山活動が急変する可能性もありますので、登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、山頂付近では突発的に火山ガス等が噴出する可能性がありますので、噴気地帯にはとどまらないでください。