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昨日(27日)の北海道は、各地で雨や風が強まり、荒れた天気となりました。
日降水量が十勝地方のぬかびら源泉郷で106.0ミリ、最大瞬間風速は留萌で26.0メートルを観測し、札幌でも1時間27.5ミリと10月としては23年ぶりの強い雨が降りました。
今日(28日)は、昨日に比べると雨や風は弱まった地点が多いですが、明日(29日)は雨や風が強まり、再び荒れた天気となりそうです。
●札幌 23年ぶりの強雨
昨日の北海道は、前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を北上した影響で、広く雨や風が強まりました。
日降水量は十勝地方のぬかびら源泉郷でで106.0ミリと100ミリを超える大雨を記録し、1時間降水量では渡島地方の森で14.5ミリと10月の1位の値を更新した地点もありました。
札幌も昼前に雨の降り方が一気に強まり、1時間降水量は10月史上3位となる27.5ミリを観測しました。
札幌で10月に1時間20ミリ以上の雨が観測されたのは1995年以来、実に23年ぶりとなりました。
また、風も各地で強まり、道内で最も強く吹いた留萌では最大瞬間風速26.0メートルを記録。
十勝地方の帯広空港や更別では、最大風速、最大瞬間風速ともに10月の1位の記録を更新する強風となりました。
●明日は再び荒れた天気に
明日は日本海から再び低気圧が接近し、荒れた天気となる恐れがあります。
前線の通過に伴い、大気の状態も非常に不安定になるため、局地的に雨が強まりそうです。
道南は明け方から朝にかけて、道央では朝から昼前にかけて雨のピークを迎え、道北や道東でも昼頃に雨が強まる見込みです。
明日の雨の量は昨日よりは少なく、多い所で60ミリくらいとみられますが、昨日の大雨や、平成30年北海道胆振東部地震で地盤の緩んでいる所もあると考えられます。少ない雨でも土砂災害などには十分に注意してください。
また、低気圧が次第に発達するため気圧の傾きが大きくなります。午前を中心に風も強まる所が多く、特に道北では暴風となる恐れもあります。低気圧は夕方にかけて宗谷海峡付近へ北上するため、道北では夜にかけても風の強い状態が長く続くため、十分な警戒が必要です。
●明後日は平地でも雪?
低気圧が抜けた後は次第に強い寒気が流れ込むため、峠や山間部では明日の夜には雪に変わる所もある見込みです。
その後はさらに寒気が強まるため、明後日(30日)にかけては石北峠などでは積雪状態になる恐れがあります。峠越えには冬タイヤが必要です。
また、30日には平地でも雪に変わる地域が内陸を中心に出始める見込みで、道北からは初雪の便りが届くかもしれません。
平年よりは1週間ほど遅れての初雪となりそうですが、そろそろ冬の足音が近づいてきそうです。