今日(15日)の北海道は日本海側を中心に広い範囲で雨が強まり、午後3時までの日降水量は最も多い空知地方の浦臼で70.0ミリとなりました。

7月に入ってからの北海道は雨の日が続き、川の氾濫で被害が出るなど各地で大雨となっており、15日午後3時の時点で、上川地方の旭川市江丹別や空知地方の深川など18地点で7月の月降水量の1位を更新するなど、記録的な雨量となっています。



●前半だけで平年の3か月分超も


今月の北海道は前線や低気圧の影響を受けて雨が強まる日が多く、既に平年の7月ひと月分を超える雨の降っている所も多くなっています。

札幌でも7月に入ってから今日午後3時までに155.0ミリの雨が降り、平年の月降水量の2倍近い雨となりました。

上川地方の旭川は既に340.5ミリの降水量を観測しており、平年の月降水量(108.7ミリ)の3倍を超える雨が月の前半だけで降りました。

また、15日午後3時の時点で、上川地方の旭川市江丹別や美瑛、空知地方の深川、十勝地方のぬかびら源泉郷、札幌市内でも手稲山口などで合計18地点で、7月の月降水量が既に統計史上1位を更新しました。

まだ7月前半の段階で、これまでの7月で1か月通してでも降ったことがないほどの記録的な大雨となっています。


●今夜も雨強まる恐れが


今夜も宗谷海峡付近を低気圧が東へ進む影響で雨の降る所があり、大気の状態もかなり不安定になります。

雨のピークは過ぎましたが、局地的に雷を伴って雨が強まる恐れがある上、これまでの大雨や長雨の影響で地盤が緩んでいたり、川の水位が高い所があるため、

引き続き危険な場所には近づかないなどの注意が十分に必要です。


●週後半には夏本番へ


今週は水曜日頃にかけては雲が広がりやすく、一部で雨が降るなどのすっきりとしない天気となりますが、木曜日から週末にかけては日差しの戻る所が多くなります。

気温も週後半は平年より高くなり、最高気温は30度前後まで上がる所もある見込みです。

北海道らしくない長雨となった7月前半ですが、後半はようやく北海道でも夏本番を感じられる天気になりそうです。


情報提供元: tenki.jp日直予報士