今年もスギ花粉飛散の時期が近づいてきました。近畿地方では2月中旬からスギ花粉が本格的に飛び出す予想ですが、今年は暖かい日があると一気に飛び出す可能性があります。すでに、わずかながらスギ花粉を観測している所もありますので、花粉症の方は早めの対応を心がけましょう。


●春の花粉、例年並みで前年よりやや多い


1月16日発表の「日本気象協会2018年春の花粉飛散予報(第3報)」では、近畿地方の春の花粉飛散量(スギとヒノキ科花粉の合計)は、例年並みで、前年よりやや多くなると予想しています。前年、あまり花粉が飛ばなかった京都府や奈良県は、前年より多くなる予想です。


●花芽が目を覚ます?


花粉を飛ばす雄花の花芽は夏にでき、少し生長したあと休眠します。その後、一定期間寒さにさらされると、刺激されて目が覚め、「休眠打破」が起こります。休眠打破後は生長を続け、開花して花粉を飛ばします。この冬は平年より気温の低い日が多く、しっかり寒さにさらされています。休眠打破は順調とみられ、2月に入って暖かい日があると、一気に花粉が飛び出す可能性があります。花粉症の方は服薬を開始するなど、早めの対応を心がけましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士