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●てんびん座の二重星
星占い十二星座のひとつでもある「てんびん座」。さそり座の「アンタレス」という明るい星を目印に見上げると、その近くに3つの星が「く」の字を裏返したような形にならんでいるのが、「てんびん座」です。
てんびん座は夏の星座ですが、いまの季節は夜明け前に南東の空に姿を現します。このてんびん座の裏返した「く」の字の折れ曲がった所にあるアルファ星「ズベン・エル・ゲヌブ」は、ちょっと明るめの2.8等星と、ちょっと暗めの5.2等星が寄りそった「二重星」になっていて、肉眼でもその様子を見ることができます。この「二重星」は黄道上にあるため、時おり近くに明るい惑星がやってきて、接近する様子を楽しむことができます。
●二重星に、木星と火星が接近
大晦日の明け方に南東の空に見えるてんびん座の二重星には、2つの惑星が接近。「木星」と「火星」に二重星がはさまれるようになり、狭い範囲に4つの星がぎゅっと寄り添う姿が見られます。
次第に薄明るくなる頃には、さそり座の「アンタレス」や「水星」も南東の空に姿を現して、にぎやかな様子が楽しめますよ。
●星空は見えるかな?
【30日夜~31日明け方の天気】
冬型の気圧配置は緩み、日本付近には西から低気圧が近づく見込みです。きょう(30日)は、北海道や東北、北陸で雪の続いた所も次第におさまりますが、日本海側の各地は雲の多い状態が続き、星空はあまり期待できなさそうです。太平洋側は、夜まで晴れる所が多くなり星空が楽しめますが、日付の替わる頃から雲が増えてくるでしょう。あす大晦日の明け方は、雲の間から木星と火星の接近が見られるかもしれません。沖縄は、比較的雲が少なく、今年最後の天体ショーが楽しめそうです。
【31日大晦日の天気】
大晦日は、日本列島を北と南ではさむようにして、2つの低気圧が東へ進む見込みです。九州は昼頃までは雨の降る所があるでしょう。中国・四国では昼前後、近畿では夕方に雨の降る時間がありそうです。東海と関東も夕方から夜にかけて所々で雨が降り、山沿いでは雪になりそうです。北陸や東北、北海道は、日中は晴れ間があっても、夜になると雪や雨の降る所があるでしょう。