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●台風接近前から大雨
大型で強い台風18号は、17日(日)朝に九州に上陸する恐れがあります。本州付近には秋雨前線が停滞しているため、台風周辺から湿った空気が流れ込み前線の活動が活発。台風が近づく前から、すでに宮崎など九州南部を中心に大雨となっています。宮崎航空気象観測所では1時間雨量が77.5ミリと滝のような雨が降り、24時間雨量(16日13時まで)は380ミリを超えています。(9月1ヶ月分の雨量は320ミリ)
●西日本中心に大雨のピークは2回
このあとも西日本では台風本体の雨雲が接近する前から大雨に警戒が必要です。大雨のピークは2回あります。各地の大雨のピーク時間帯です。
【九州】
1回目の雨のピークは南部中心に16日(土)の夕方まで。いったん雨はおさまりますが、16日(土)の夜遅く、日付が替わる頃から2回目のピークがきます。2回目は台風本体の雨雲で、17日(日)の夕方まで警戒が必要。この間、各地で暴風も吹き荒れます。総雨量は多い所500ミリ前後の恐れがあります。
【四国・中国地方】
1回目の雨のピークは秋雨前線による雨で、16(土)夕方から夜遅く日付が替わる頃。2回目のピークは台風本体の雨雲がかかる17日(日)昼前から夕方にかけて。総雨量は500ミリを超える所があるかもしれません。台風は17日(日)の午後にもっとも接近する見込み。17日(日)の午後を中心に暴風や高潮にも警戒が必要です。
【近畿】
1回目の雨のピークは16日(土)の夕方から夜遅く日付が替わる頃。紀伊半島など局地的に非常に激しい雨が降る予想。17日(日)未明からいったんおさまりますが、17日(日)の午後は台風本体の雨雲が近づき2回目のピークに。日曜の午後を中心に暴風や高潮に警戒。紀伊半島など近畿南部では総雨量500ミリを超える大雨の恐れがあります。
【東海】
1回目の雨のピークは今夜にかけて。三重県などで局地的に非常に激しい雨。17日(日)は一日雨で総雨量は500ミリを大きく超える恐れがあります。
●東・北日本も警戒
【北陸】
台風は17日(日)の午後から18日(月)の午前中に最接近。17日(日)の午後から18日(月)の午前中は暴風や高潮に警戒が必要です。16日(土)の夕方から広く雨で、17日(日)は一日雨。18日(月)の昼過ぎまで降る予想です。18日(月)の朝までに予想される雨量は多い所で200ミリ。
【関東】
台風の直撃はなさそうですが、秋雨前線の影響で16日(土)の昼前から雨の降りだしている所があります。17日(日)は一日雨で、18日(月)の明け方まで雨となりそう。総雨量は伊豆諸島など多い所で300ミリくらいになる予想です。
【東北】
18日(月)に台風がもっとも接近し、暴風になる恐れがあります。17日(日)の午後から18日(月)に大雨になる所がありそうです。
【北海道】
18日(月)の午後に台風が最も接近。進路によっては再上陸する可能性があります。18日(月)は大雨の恐れがあり、午後を中心に暴風の吹く所があるでしょう。
※16日と17日の予想雨量を単純に合計すると西日本や東海で500ミリを超えますが、激しい雨の場所が台風の進路や湿った空気、秋雨前線などにより変わります。ただ、いずれにしても全国的に大雨のポテンシャルは高いため、引き通き警戒が必要です。