安曇野の梅雨シーズンを彩る『花菖蒲(ハナショウブ)』が咲き始めました。昨年よりも遅いスタートで、色とりどりの花菖蒲が6月いっぱい楽しめます。『信州安曇野あやめまつり』も6月19日まで開催され、安曇野は梅雨空に負けずと活気に満ちています。この先の安曇野市周辺の天気は、晴れる日の方が多くなりそうです。ただ、梅雨時期は前線の影響で天気が変わりやすいため、折りたたみの傘をお守りがわりにお出かけください。


●梅雨空もなんのその!色とりどりの美しい花菖蒲in安曇野


安曇野では、やっと夏が来た!と感じはじめると、いつの間にか梅雨入りです。安曇野の梅雨シーズンに、地上を彩るのが『花菖蒲(ハナショウブ)』。花の色は、紫や青、白など様々で、模様も含めると多種多様、その鮮やかさは人々を惹きつける力があります。

安曇野市明科にある あやめ公園と龍門渕公園(りゅうもんぶちこうえん)では、毎年6月に色とりどりの花菖蒲(ハナショウブ)が咲き誇ります。しかも、この時季なら未だ残雪の北アルプスを背景に、一斉に咲き揃った花菖蒲を写真に収めることも可能に!梅雨空で沈みがちな私たちの心を楽しませてくれます。


●花菖蒲とアヤメ・・・どう違うの?


初夏の花として間違いやすい「アヤメ」「カキツバタ」「花菖蒲(ハナショウブ)」・・・正確に見分けられる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

どれもアヤメ科アヤメ属の花ですが、一般に「アヤメ」と「カキツバタ」は5月、「花菖蒲(ハナショウブ)」は6月が開花シーズンです。簡易的な見分け方として花びらの付け根を見ると、「アヤメ」は網目模様、「カキツバタ」は白い一本筋、「花菖蒲(ハナショウブ)」は、黄色の模様が入っています。(そのほか、生育地や葉の形でも見分けられます)

実は「花菖蒲(ハナショウブ)」も「あやめ」と呼ばれる習慣があり、特徴をよく知らないと見分けるのは難しそうです。ちなみに・・・「菖蒲(ショウブ)」と「花菖蒲(ハナショウブ)」も名前は似ていますが、全く違う植物です。

※菖蒲湯などに使われる菖蒲(ショウブ)はショウブ目ショウブ科ショウブ属、一方花として楽しまれている花菖蒲(ハナショウブ)はキジカクシ目アヤメ科アヤメ属です。


●信州安曇野 あやめまつり開催中!現在の開花状況は?


花菖蒲(ハナショウブ)の群生地・安曇野市明科の『あやめ公園』と『龍門渕公園』では、6月19日(月)まで、『第33回信州安曇野あやめまつり』が開催されています。まつり期間中は、色々なイベントが順次開催されます。特に18日(日)はステージイベントや にじますのつかみどりなどのイベントがあり、ファミリーで楽しめそう!

今年は昨シーズンよりも開花がゆっくりで、安曇野市内の花菖蒲(ハナショウブ)は6月12日ごろから咲き始めました。花菖蒲(ハナショウブ)は、一番花が咲き終わって約1週間後に二番花が咲くため、見ごろが長く続くのが特徴です。あやめまつり開催中はもちろん見ごろの花菖蒲(ハナショウブ)が楽しめるほか、お祭りが終わったあと6月いっぱいまで、鮮やかな花菖蒲(ハナショウブ)が楽しめそうです。


●この先の安曇野市の天気


東日本では東北・北陸以外で梅雨入りしたものの、あまり梅雨らしい天気が続いていません。今週末から来週にかけては、梅雨前線は沖縄付近に停滞するため、東日本は高気圧に覆われて晴れる日の方が多くなりそうです。ただ、今週末は上空の寒気の影響で、にわか雨の所もある見込み。また、来週の半ばには梅雨前線の上にある低気圧の影響で、長野県でも雲が多くなり雨の降る所があるでしょう。

安曇野市周辺では、20日(火)から22日(木)にかけて雲が広がりやすく、21日(水)は雨が降ったりやんだりする見込みです。そのほかは大体晴れて日中は夏を感じられる暑さになるでしょう。今週末も日差しが出て晴れる時間が多いものの、上空の寒気の影響で大気の状態が不安定になりやすく、通り雨の可能性があります。お守りに折りたたみの傘があると安心です。

朝晩の気温は16℃前後まで下がり、肌寒く感じられそうです。朝晩と日中の気温差が大きくなりやすいため、服装選びに注意しましょう。日中は半袖で十分ですが、朝晩用に長袖の薄手の上着を持っていくと良さそうです。

花菖蒲(ハナショウブ)は梅雨時期の花だけあって雨も似合いますが、今週末は日差しを浴びて輝いた花菖蒲(ハナショウブ)に出会えそうです。なお、梅雨時期は前線の位置によって天気が変わりやすいため、最新の天気予報を確認してお出かけください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士