8日、札幌管区気象台は北海道の1か月予報を発表しました。向こう1か月の気温はほぼ平年並みでしょう。6月中旬は北からの冷たい気流の影響を受ける日があるため、平年よりも気温の低い所が多くなりますが、6月下旬から7月のはじめにかけては平年並みか高くなる予想です。降水量はほぼ平年並み、日照時間もほぼ平年並みの見込みです。


●週ごとの詳しい天気


(6月10日~6月16日)

10日(土)は全道的に雨が降る見込みです。11日(日)は日本海側やオホーツク海側で午前中に雨の降る所がありますが、午後は全道的に天気が回復する見込みです。12日(月)~16日(金)は今のところ天気の大きな崩れはありませんが、気圧の谷の動きが不安定なため、最新の予報でチェックを! 気温は日本海側とオホーツク海側で平年より低く、太平洋側は平年並みか低いでしょう。特に、11日(日)~13日(火)は5月並みの気温に戻る所が多くなりそうです。

(6月17日~6月23日)

高気圧と低気圧が交互に通るため、平年と同様に数日の周期で晴れたり雨が降ったりする見込みです。日本海側では雨の日よりも晴れる日の方が多く、太平洋側やオホーツク海側では霧のかかる日が増えてきそうです。気温は平年並みか高くなるでしょう。

(6月24日~7月7日)

引き続き、高気圧と低気圧が交互に通過する見込みです。各地とも、平年と同様に数日の周期で天気が変わるでしょう。気温は平年並みか高くなる見込みです。


●季節限定! 日暈と環水平アークのコラボ


7日の昼頃、日本気象協会北海道支社の窓から日暈(ひがさ)と環水平アークが同時に見られました。両方とも、空高い所にある氷の粒に太陽の光が当たり、屈折や反射をしてできる現象です。日暈は太陽の周りにできる七色をした光の環で、一年を通して見られる機会があります。一方、環水平アークは太陽の下の方に現れます。地上に向って弓なりにそれた形をした七色の光の帯で、主に太陽が高い位置にくる夏に見られる現象。なかなか貴重なコラボレーションでした。さて、ことわざで、日暈は天気が崩れる兆しと言われています。7日12時の北海道付近は、大陸から気圧の谷が近づいていたため、上空にも薄っすらと雲が広がっていました。そして、ことわざの通り、夜は札幌で雨が降り出しました。

情報提供元: tenki.jp日直予報士