【西武】糸川亮太がリリーフ陣のたすきを受け延長12回にピシャリ 得意球シンカーは今井に伝授
<西武2-2日本ハム>◇26日◇ベルーナドーム
試合は延長12回までもつれた。6人のリリーフ陣が6イニングに「0」を刻み、最後は糸川亮太投手(27)がマウンドに立った。
終盤に追いついた試合。ここを抑えれば、少なくとも負けはなくなる。ただし、意識はせず。
「もちろん大事なのは分かっていました。でもマインドを変えて、1人ずつ1球ずつ、それだけです。余計なことを考えずに」
2軍を先発調整を続けていたが、リリーフ調整に変わった。そこで思い切って腕を下げた。
「中継ぎとして1軍の勝ちパターンを見てると、そこで勝負をするには自分も何か特徴を出していったほうがいいんじゃないかと感じたので」
一時はサイドスローまで下げて、そこから最もなじむスリークォーターに落ち着いて今に至る。
この夜も得意のシンカーで攻め、大事な最終回を3人で切り抜けた。シンカーは先日、エースの今井達也投手(27)に握り方などを伝授したばかり。
「シンカーは自分の武器で、でも教えると(自分の)特徴がなくなっちゃうじゃないですか。だから教えない方がいいって考え方もあるかもしれないですけど、でもやっぱり、同じチームの仲間なので」
師匠の潮崎哲也シニアアドバイザー(56)も見守ったマウンドで、堂々と投げきった。【金子真仁】