テレ朝「放送権獲得に至りませんでした」TBS「詳細を確認中」NetflixがWBC独占配信
前回の23年WBCを地上波で放映したテレビ朝日とTBSは26日、米動画配信プラットフォーム、Netflix(ネットフリックス)が来年3月開催の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を独占配信することについてコメントを発表した。テレ朝は「当社は2006年の第1回大会から地上波放送に携わって参りましたが、今大会は放送権の獲得に至りませんでした」と無念の思いをにじませ、TBSは「国民的関心の高いスポーツイベントを無料の地上波放送で中継することの意義や視聴者の皆さまのご期待は非常に大きいと考えており、現在事実関係の詳細を確認中です」とした。
前回大会ではテレ朝が中継した決勝の日本-米国戦が平均世帯視聴率42・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。日本戦は全て40%を超え、優勝という結果も重なり国内ではフィーバーが巻き起こった。今回の件に限らず国際スポーツ大会では放映権料の高騰が頻発しており、あるテレビ局関係者は「民放では太刀打ちできない金額になってきている」と頭を抱える。WBCも例外でなく、過去5大会で放送を行ってきた地上波で大会が見られない可能性が高まっている。